「教員からセクハラと感じる言動受け不快」 児童・生徒約400人が回答

「教員からセクハラと感じる言動受け不快」 児童・生徒約400人が回答

 千葉県教育委員会が行った実態調査で、児童、生徒、約400人が教員からセクハラと感じる言動を受けたと回答したことがわかりました。
 前の年度からはわずかに減少しています。

 県教委の調査は、千葉市立学校を除く、県内すべての公立学校に在籍する児童と生徒を対象とし、全体の9割にあたる、42万5000人余りから回答を得ました。

 それによりますと、教職員の言動などを「セクハラと感じ、不快であった」と回答したのは、402人に上り、前の年度からはわずかに減りました。

 内容を見ますと、小・中・高、それに特別支援学校のいずれも、「不必要に体を触られ、不快だった」という項目が最も多く、具体的には、「部活動の指導中に体に触れて説明した」、「頭を叩かれた、なでられた」などの回答がありました。

 一方、セクハラ以外のハラスメントを受け、「不快だった」という回答は1239人と、前年度から157人増えていて、「部活動を体調不良で休むと怒られるので休めない」などの回答が確認されました 。

 県教委は、今回の回答を受けて、匿名でないものは調査しましたが、教員への処分にあたる事例はなかったとしています。

 また、今後は、心理や法律の専門家の協力を得た研修を行うなどして、人格を尊重した言動や対応をしたり、児童生徒の安全を守る行動がとれたりするよう、職員の意識改革を進めていく方針です。

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