「息ができないくらい、こわかった…」茂みからイノシシが…70代女性 左すねに軽傷 富山・射水市

自宅の敷地内で草刈りをしていた70代の女性に、隣家の茂みから現れたイノシシがぶつかってきました。女性は病院で手当てを受け、左のすねに軽傷を負いました。

70代女性:「(イノシシが)向こうからウォーってきたんですよ。そして、ここをガッと、いきなり…」

24日朝、富山県射水市の山あいにある住宅で70代の女性が敷地内で草刈りをしていたところ、隣の家の茂みから体長約1メートルのイノシシが飛び出してきて、女性にぶつかり逃げていきました。

女性は病院で手当てを受け、左のすねをすりむく軽傷を負いました。

現場は射水市郊外の山あいに住宅が点在している地域で、野生生物の生息域に近いところです。

70代女性「こわかった、1時間ほど息ができないくらい怖かった…」

連絡を受け射水市は周辺の住民に注意を呼びかけるとともに、市の鳥獣被害対策実施隊が現地のパトロールを実施しています。

70代女性:「1メートルぐらい、そんなに大きくはなかったんですよ。牙みたいのもってるでしょ、あれでガーっと下から(ひっかかれた)。(牙が)3本か4本ほどあった。それで真っ青になって、それで止血して、青くなっっちゃって」

県内のイノシシによる人身被害は今年に入って初めてです。これまでに令和元年に入善町で3人が襲われ、うち1人が重傷、2人が軽傷を負ったほか、令和2年に富山市で1人がけがをしています。

富山県自然保護課は、人里などでイノシシを見つけた場合は
▼近づかずそっとしておくこと。
▼塀や建物に身を隠しながらゆっくりと後退し、静かにその場を立ち去ること。
▼威嚇したり、追い払おうとする行為は危険なのでやめてほしい、
などと注意を呼びかけています。

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