老朽化した宮城県の県営住宅廃止に反対 入居者らの市民団体が署名提出

宮城県が老朽化した県営住宅を廃止する方針を示していること対し、入居者たちが撤回を求め署名を提出しました。

県営住宅の入居者らで作る市民団体が、県の担当者に廃止の撤回と建て替えなどを求める884筆の署名を手渡しました。

県は耐用年数を迎えた県営住宅について、人口減少などを理由に建て替えをせず、順次廃止することを検討しています。

今後10年以内に仙台市泉区の黒松や将監など6つの団地を廃止とし、住民には他の県営住宅などへ移転してもらう方針です。

仙台市などが公営住宅への優先的な受け入れは難しいとしていることから、住民からは本当に移転できるのかといった疑問や、70歳を過ぎてまさか終の住みかが無くなるとはといった困惑の声が聞かれました。

これに対し県側は、移転先は県営住宅を基本に考えていて、市や町の公営住宅については各自治体の判断に委ねるなどと応じました。

住みよい県営住宅をつくる県民の会大庭哲さん「私たちは全て建て替えろと言っているわけではないんですよ。需要があるのにそこも含めて県全体でこうだからという説明自体が全然県民に寄り添っていない」

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