大谷所属ドジャース戦の“異様な光景”に敵地歯ぎしり「頭にくる」 LAを出ても別格の人気鮮明

ドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

ドジャース13連戦を振り返る

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は13連戦を終え、23日(同24日)は久々の休養日。連戦中に生まれた象徴的なシーンを振り返る。大谷以外にもスター選手をそろえるドジャース。敵地でもその影響力が鮮明になる光景が生まれていた。

相手ファンは歯ぎしりしていた。13日(同14日)に敵地サンフランシスコで行われたジャイアンツ戦。オラクル・パークの客席の様子を、米カリフォルニア州サンフランシスコの地元ラジオ局「KNBR」公式Xは「今夜のオラクル・パークではドジャーブルーが目立つ」と紹介した。一塁側スタンドの多くが、ブルーのグッズを身につけたドジャースファンで埋まっていた。

まばらにオレンジのジャイアンツファンもいるようだが、ドジャースファンが圧倒的多数。大谷、ベッツ、フリーマンら大物選手を抱える人気球団が勝利した試合でもあり、大いに盛り上がったようだ。敵地では“異様”にも見える光景。米国のジャイアンツファンからは「なんて恥ずかしいんだ」「悲しい」「頭にくるなぁ」などと嘆きのコメントも書き込まれた。

地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は、アン・キリオン記者の署名記事で「連戦初日の月曜日、私は観客としてスタンドにいたが、3万5000人のファンの60%ほどはドジャースを応援しているようだった」と印象を伝えた。「苦々しい、振られたジャイアンツファンからブーイングが聞こえたが、それよりも遥かに多くの人たちが真新しいオオタニのユニホームを着ていた」とも表現。ドジャースのロバーツ監督も敵地に乗り込む自軍ファンの数が「今はさらに増えている」「いつも良く入ってくれていたが、これはオオタニ効果だと思う」などと証言していた。

翌14日(同15日)のジャイアンツ戦で、大谷は今季12号。オラクル・パークのライト後方に広がる海に飛び込む「スプラッシュ・ヒット」にはあと一歩及ばなかったが、飛距離136メートルの特大弾。着弾地点付近にいた米ファンはダッシュでボールを追い求め“争奪戦”が生まれていた。

本拠地では、ボブルヘッド人形が先着4万人に配布される“オオタニデー”が16日(同17日)のレッズ戦で行われ、そこには今季メジャー全体で最多の5万3527人が集結した。エンゼルスから移籍した今季、ロサンゼルスはもちろん、敵地でもさらにその絶大な人気が証明されている。

THE ANSWER編集部

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