「踏切内の危険」を音声で通知する装置、JR西が本格導入を発表

JR西日本の岡山エリアの車両

JR西日本は24日、「特発音声支援装置」の整備を拡大すると発表した。

同社線の踏切では、踏切内の残留人員や支障物などをセンサーが検知した際、点滅することで運転士に危険を知らせる「特殊信号発光機」を設置している。特発音声支援装置は、画像解析により特殊信号発光機の点滅を検知し、運転士に音声で注意喚起する装置。列車先頭部のカメラで特殊信号発光機の赤色発光を識別して検知するもので、同社が日本信号と共同開発した装置となる。鉄道業界における、高解像度カメラを活用した踏切状態の検知・支援システムの導入は、JR西日本が初事例だという。

同社は2023年度に、岡山エリアの8編成16両、福知山エリアの4編成8両で、本装置を先行導入していた。その結果が良好であったことから、同社は今回、装置の整備拡大を決めた。

JR西日本では、2024年度から2027年度にかけて約360両、2028年度から2032年度にかけて約220両に、本装置を導入するとしている。

【5月27日:導入車両数の編成数を追記しました】

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