18年ドラ1の期待株オリックス太田椋が得点圏打率.500の活躍中!「自分のスウィングになってきてる」【オリ熱コラム2024】

オリックスの高卒6年目のスラッガー太田椋が、5月23日時点で打率.271、得点圏打率.500と好調をキープしている。

毎年のように怪我に泣かされてきた太田だが、2018年のドラフト1位指名選手としての実力をようやく発揮しようとしている。今シーズンはキャンプからオープン戦にかけて好調だったが、シーズンが始まると不調が続いて二軍落ち。しかし、ファームで.455という高打率をマークして5月17日に再昇格すると、23日まで6試合連続安打中と絶好調。スタメンでの起用が続いている。

18日の楽天戦では3安打3打点の大活躍でヒーローになると「しっかり練習からやってることができてるかなと思います」と日々の準備が身を結んでいることを口にすると「僕も下から上がってきて、上もなかなか点数取れてないなっていう風に見てたので。何とか自分がしっかり状態を上げて、そこの部分がいい方向に向かってくれたと思う」と自信をつけた様子だった。

ファームではよく打っていたが「そうですね。球もよく見えて、いい感じで、自分のスウィングになってきてるなと思います。やっぱり自分から仕掛けるっていうのをもう一度テーマにやって、しっかり狙い球を絞りながら、自分のスウィングができる球が来たら思い切っていこうと思っていた」と振り返っていた。 二軍降格の際に中嶋聡監督から「右方向への打撃」を課題に挙げられていたが、「どうしても結果を求めて、やっぱり欲が出てしまうと良くない方向に行っちゃうので、そこを何とか冷静にできたらなと思って。しっかり今後もこれを継続できるように」とこのアドバイスが功を奏したのか、逆方向への良い当たりも増えており、進塁打などチームバッティングにもつながっているのは大きいだろう。

オリックスの内野は西野真弘、宗佑磨、廣岡大志、紅林弘太郎、太田と同期の宜保翔、マーウィン・ゴンザレスらがレギュラーの座を目指して開幕してからも競争を繰り広げているが、ここに来て太田の存在感が増してきた。今季こそは怪我をすることなくシーズンを全うしたい。

取材・文●どら増田

【著者プロフィール】
どらますだ/1973年生まれ。プロ野球では主にオリックスを取材し、週刊ベースボールの他、数々のウェブ媒体でも執筆している。書籍『ベースボールサミット 第9回 特集オリックス・バファローズ』(カンゼン)ではメインライターを務めた。プロレス、格闘技も取材しており、山本由伸と那須川天心の“神童”対談を実現させたことも。

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