【宿根草ガーデニング】夏の庭を爽やかに彩る<暑さに強い宿根草>厳選6種

温暖化のいま知っておきたい「失敗しない宿根草の育て方」

宿根草は比較的冷涼な地域に自生するものが多く、夏の暑さはやや苦手です。

とくに近年の日本は温暖化の影響で、夏越しできずに枯れてしまうものも。

そこで強い味方になってくれるのが暑さに強い宿根草。今回は耐暑性に優れた宿根草を参考価格などの情報とともに紹介します!

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「暑さに強い宿根草」

夏の庭を爽やかに彩る<暑さに強い宿根草>

【写真1枚目/全9枚】ナチュラルな夏ガーデンの主役候補「エキナセア」など、2枚目以降の写真で「暑さに強い宿根草」じっくりと紹介していきます!
  • ルドベキア
  • 宿根フロックス
  • エキナセア
  • モナルダ
  • ノアサガオ
  • アキレア

記事最後には温暖化でも失敗しない宿根草の育て方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

夏の庭を爽やかに彩る<暑さに強い宿根草>3選

ルドベキア

元気に咲く姿がエネルギッシュな「ルドベキア」
  • 学名:Rudbeckia
  • 科名・属名:キク科オオハンゴウソウ属

ビタミンカラーの花が夏空によく映えるルドベキア。近年では品種改良でシックな花色も見かけるようになってきました。

暑さや強い光をものともせず、元気に咲く姿がエネルギッシュです。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

宿根フロックス

赤やピンクの色鮮やかな花が存在感バツグンな「宿根フロックス」
  • 学名:Phlox
  • 科名・属名:ハナシノブ科クサキョウチクトウ属

宿根フロックスは背丈が高く、花がピラミッドのように集まって開花。赤やピンクの色鮮やかな花が存在感バツグンです。

強健な性質で数年経つと大株に育ちます。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

エキナセア

色鮮やかで花壇のアクセントにもなる「エキナセア」
  • 学名:Echinacea
  • 科名・属名:キク科ムラサキバレンギク属

咲き開くにつれて変化する花姿が興味深いエキナセア。細い花弁がしだいに垂れ下がり、秋にはシードヘッドだけが残ります。暑さに強く初夏~晩秋まで長い間開花。

色鮮やかで大きな花が花壇のアクセントに最適です。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

サマーガーデンの主役候補<暑さに強い宿根草>3選

モナルダ

葉や茎から爽やかな香りが漂う「モナルダ」
  • 学名:monarda
  • 科名・属名:シソ科ヤグルマハッカ属

モナルダはハーブの一種で葉や茎から漂う香りが爽やか。初夏~秋にかけて咲く花は、燃え盛る炎のようにも見えてユニークです。

地下茎でテリトリーを増やしていくので、適度に制限をかけてまとまりよく育てましょう。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

ノアサガオ

コバルトブルーの花が涼やかな「ノアサガオ」
  • 学名:Ipomoea indica
  • 科名・属名:ヒルガオ科サツマイモ属

ノアサガオは沖縄県に自生しているので「琉球アサガオ」と呼ばれることも。一般的なアサガオと異なり、10メートル以上も茎を伸ばし、6~11月にかけて花を咲かせます。

夏のグリーンカーテンとしてもオススメで、一面に咲くコバルトブルーの花が涼やかです。

※参考価格:500~700円前後(3号ポット苗)

アキレア

白や黄・ピンクの小さな花が可愛らしい「アキレア」
  • 学名:Achillea
  • 科名・属名:キク科ノコギリソウ属

白や黄・ピンクの小さな花が密になって咲くアキレア。控えめな花が野趣にあふれ、野原のようなナチュラルガーデンに。

湿り気の多い場所が苦手なので、乾燥ぎみに育てましょう。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

温暖化のいま知っておきたい「失敗しない宿根草の育て方」

夏の庭をクールに彩る宿根草

水はけや風通しをよくする

宿根草はジメジメした土壌よりやや乾きぎみの場所を好みます。土にパーライトを混ぜると水はけがよくなるのでオススメ。土を盛り上げたやや高めの花壇も水はけに効果的です。

株元が蒸れると弱ってしまうので、地面近くの葉は取り除き、空気の流れをよくしましょう。

水やりは涼しい時間帯に

気温が高いときに水やりすると、水がお湯のようになり根を傷めます。夏は朝夕の涼しい時間帯に水を与えるのが鉄則。

植え付け直後のみこまめに水を与え、しっかり根付いたら夏でも週1~2回程度にします。土が乾いたらタップリと、メリハリのある水やりを心がけましょう。

肥料は控えめにする

宿根草は本来性質が強く、自然の野山のように肥沃でない場所でも生育可能。肥料がなくて枯れてしまうことはありません。

多肥が原因でかえって軟弱な株になることも。肥料を控えめにして、夏の暑さもラクラクと乗り越えるタフな株に育てましょう。

温暖化もへっちゃらな宿根草で夏の庭をクールに演出

強い日差しに照らされて、ほとんどの植物が弱ってしまう日本の夏。そんなときに重宝するのが、暑さや乾燥に強い宿根草です。

日本の気候に合った品種を選んで、夏の庭をクールに彩ってみませんか。

【ガーデニング豆知識】宿根草・多年草・一年草の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに、多年草・一年草・宿根草の違いも整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物

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