観測史上最長の黒潮大蛇行 三陸沖の海面水温最大で7℃高く(2024年5月12日~5月18日 海洋まとめ)

黒潮大蛇行が始まって6年10か月目となり、過去最長期間になっています。
海洋まとめ 2024年5月12日~5月18日です。

■気圧配置と波
12~14日、前線を伴った低気圧が沿海州付近からオホーツク海へ進み、日本のはるか東の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなった。
12日、日本海で波が高まり、中部で波高4m以上としけた。
14日にかけて、日本の南~千島近海で波が高まり、13日は、三陸沖で波高4m以上としけた。
16~17日、日本海の低気圧が北東進。
また、関東の東の低気圧が日本の南~東に延びる前線上を進んだ。
16日は九州の西で、17日にかけて日本海や日本の東で波が高まった。
低気圧周辺でしけ、16日は日本海西部、17日は日本海中部で波高5m以上となった。

■海面水温
今期末にかけて、日本海域の海面水温は平年並みか平年よりやや高い海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島は、平年並みの状態が継続。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、黒潮が離岸する潮岬沖で平年よりやや低い状態が継続。
黒潮が北上する三陸沖は、平年よりかなり高い海域が続き、最大で7℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖も平年よりかなり高く、最大で6℃高かった。
オホーツク海や千島近海では平年並みの海域が続いた。

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