松下洸平「新沼」は発生せずか 川口春奈『9ボーダー』“記憶喪失設定”が仇に…甘いささやきにも厳しい声が

川口春奈、松下洸平(C)ピンズバNEWS

川口春奈(29)主演の連続ドラマ『9ボーダー』(TBS系/金曜よる10時)の第6話が、5月24日に放送される。胸キュンシーンが美しいと話題だが、視聴率、配信ともに伸び悩んでいる。

同ドラマは、19歳、29歳、39歳と、各年代の“大台”を迎える前のラストイヤー(9ボーダー)の三姉妹が、モヤモヤや焦りを抱え、幸せになりたいともがきながら、人生を前向きに進んでいくヒューマンラブストーリー。これまで、数々の沼を生んできた松下洸平(37)の出演も、本作では思ったような効果はないようだ。

5月17日放送の第5話は、おおば湯を本格的に立て直すべく、大庭七苗(川口)はいろいろな銭湯に通って研究を始めた。また、離婚が成立し、実家に戻った姉・六月(木南晴夏/38)に加え、あつ子(YOU/59)とコウタロウ(松下)が住んでいるマンションが水漏れの被害に遭ったため、修理の間、コウタロウも大庭家に同居することに。

そんな中、妹・八海(畑芽育/22)の陽太(木戸大聖/27)への想いに気づいたあつ子は、「好きなら好きって言う、嫌なら嫌も言う。進め、19歳!」と背中を押し、アミューズメントパークの招待券をプレゼント。八海は意を決して陽太を誘うのだが、七苗とコウタロウ、六月と松嶋朔(井之脇海/28)も一緒に行くことになり……という展開。

また、七苗とコウタロウがレストランで食事したあと、美しい夕焼けを背景にキスするシーンも。X(旧ツイッター)上では、《松下洸平と川口春奈の2人だけしか作れない優しくて温かい雰囲気が良い》《セリフが刺さりすぎて涙。八海ちゃんも七苗ちゃんも六月さんの気持ちも本当にすごくわかる。そしてコウタロウと朔が癒し》など、反応は上々だがーー。

■松下洸平の甘いささやき効果が半減

「松下は熱心なファンが多いですからね……。本来、七苗(川口)とコウタロウ(松下)の関係がメインになるはずが、コウタロウの記憶喪失設定がジャマしてなかなか動かず、第5話では六月(木南)と八海(畑)の恋愛エピソードがメインでした。そんな中、松下演じるコウタロウは取ってつけたように毎度、甘いささやきを繰り返していて、ワンパターンに陥っています」(ドラマライター/ヤマカワ)

確かに、《展開が読めてしまうし、セリフも予想内の範囲。松下洸平くんを見たいから見るけど》《男性陣はいいし、衣装も可愛いのに、いまいち面白くないのが残念》《コウタロウの七苗への甘い言葉は、そんなポンポンちゅうちょなく言えるもの?》など、辛辣な意見もある。

「喜んでいるのは、すでに松下に沼落ちした人ばかりで、新たに沼落ちした人はあまりいないんじゃないでしょうか。しっかりした設定、ストーリーがあっての沼落ちなので、本作の脚本では今のところ難しい。甘い言葉はあるけど、現状では破壊力に欠けていて、新規ファンを獲得するほどのパワーはないですね」(前同)

平均世帯視聴率は5%台をうろうろ。配信サービス・TVerのお気に入りの登録も、95万を超えたところで数字の伸びが鈍っている(5月24日17時現在で95.5万)。確かに新しい視聴者が入ってきている状態ではなく、以前からの松下ファンに支えられている状態なのだろう。

とはいえ、松下演じるコウタロウの過去の事情が分かれば、七海との関係も動きがあるはず。甘いささやきだけではない、松下の好演に期待したい。

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