ルノーのエアロバン『マスター』新型、EVは航続460km…予約受注を欧州で開始

ルノー・マスター 新型

ルノーは5月23日、大型商用バン『マスター』(Renault Master)の新型の予約受注を欧州で開始した。英国でのベース価格は、3万3500ポンド(約670万円)と発表されている。

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マスターは、『カングー』の兄貴分にあたる大型商用車だ。1980年以来、300万台以上を販売してきたルノー商用車の主力モデルのひとつ。新型は、より効率的で、100%コネクテッドで革新的な新世代バンとして登場した。

新型マスターは、空力性能を追求した「エアロバン」形状のボディが特長だ。ボンネットは短く、ウィンドスクリーンは前方に傾斜している。ウィングミラー、バンパー内の吸気ダクト、ルーフラインの傾斜は最適化され、リアは絞り込まれた。また、シャープなエアロダイナミクスにより、コックピット内の静粛性も向上している。

EVバージョンは2仕様を設定する。ひとつは、最大出力130hp、最大トルク30.6kgmのモーターを搭載し、蓄電容量40kWhのバッテリーを組み合わせる。1回の充電での航続は、最大でおよそ200km(WLTPサイクル)とした。もうひとつは、最大出力143hp、最大トルク30.6kgmのモーターを積み、蓄電容量87kWhのバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、最大460km(WLTPサイクル)に到達する。

消費電力は、最新のバッテリー熱管理システムにより、87kWhの大容量バッテリー搭載車でも、100km走行あたり21kWh (WLTPサイクル)に抑えた。バッテリーの充電は、出力22kWのACチャージャーで、およそ4時間。出力130kWのDC急速充電では、30分で252kmの航続分のバッテリー容量を充電できる。

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