魚を食べる機会が少ない子どもたちに、干物作りと食事で魚に触れてほしいと、平塚市大神の大神美里幼稚園(平野英雄園長)で15日、「お魚の食育教育」が行われ、園児ら約120人が参加した。
「知識や体験を増やすことで子どもたちの選択肢を増やしたい」(平野園長)との狙いで昨年から始まった。
この日はアジ約180匹を用意した市内の干物店「高甚商店」の高橋健太専務(37)が鮮やかな包丁さばきでアジを開いてみせた。子どもたちは、あらかじめ加工されている魚を水洗いしてから塩水に漬け、軒下に干すまでの作業に取り組んだ。
給食では素揚げにしたアジの干物が登場。子どもたちからは「カリカリしておいしかった」「魚は嫌いだったけれど3回おかわりした」などの声が聞かれ、用意された魚全てを骨ごと平らげた。
作った干物は各家庭のお土産に。女児(6)は「魚はヌルヌルしていてびっくりした。いつもはおばあちゃんに骨を取ってもらうけれど、自分で練習してみたい」と話していた。