食べる前のソフトクリームを落としてしまった息子。交換を依頼すると「新しいものを買ってください」と言われました。わざとではないのに、理不尽すぎませんか?

店側に再提供する義務はない

お客さんがソフトクリームを受け取ったあとに落としてしまった場合、店側に再提供の義務はありません。金銭を支払って商品を受け取った時点で、ソフトクリームの所有者はお客さんになると考えられるため、もしお客さんがソフトクリームを落としてしまい、再提供を要求してきても、無料提供する必要はありません。

無料で交換するのは店側の心遣い

自分の不注意でソフトクリームを落としてしまった際、お店側に再提供してもらったならば、それはお店側の心遣いです。お客さんに心地よく過ごしてもらいたいというお店やスタッフの気遣いから、無料で再提供することもあるようです。

また近年はSNSが急速に発達しており、小さなトラブルやクレームでもネット上での拡散によって、思いもよらない被害を生んでしまう可能性があります。そのため、お店の損失になるようなリスクを回避するために無料で再提供する場合があるのでしょう。

一般的には再注文が必要

先述したように、ソフトクリームの再提供は義務ではありません。したがって再提供を依頼しても、基本的に断られるでしょう。一般的に自分の不注意でソフトクリームを落としてしまった場合は、再注文が必要です。

もし無料で再提供してほしいと依頼して断られても、クレームを入れるのは避けましょう。かえって自分の評価を下げることにつながるおそれがあります。

店員側が落としてしまった場合

しかし、提供前に店員側がソフトクリームを落としてしまうこともあるでしょう。そのような場合は、追加の代金を支払う必要はなく、店員が新しいソフトクリームを作り直す対応が一般的といえます。

お客さんが落とした場合に無料で交換する店側のメリット

お客さんが落としてしまったソフトクリームを無料で再提供する場合もあるとお伝えしましたが、店側にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

お客さんがソフトクリームを落として周囲の床を汚してしまったときには、片づけによって店員の手を煩わせることになるため、申し訳ない気持ちになる人も多くいます。

そのようなときに無料でソフトクリームを再提供してくれたとしたら、お客さんは店員に感謝の気持ちを抱くと考えられます。また親切な対応に好感をもち、また来たいと感じる人もいるでしょう。

また近年ではSNSによってよい評判も悪い評判もすぐに拡散されているため、良い口コミがネット上で拡散されれば、お店の評価が上がり集客効果が望めると考えられます。そのため、お客さんが故意ではなく誤ってソフトクリームを落としてしまったときに無料で再提供するのは、お店側の戦略ともいえるでしょう。

お客さんが落とした場合の無料交換は店側の厚意

お客さん側がソフトクリームを落としてしまったとき、お店側が無料で再提供してくれるのは、あくまでお店側の心遣いであると理解しておきましょう。

本来ならば、お客さんに原因がある場合は、無料で再提供する義務はありません。そのため、もし同じようにソフトクリームを落としてしまい、お店側に無料で提供するようにしつこく要求してしまうと、お店側からクレーマーと認識されてしまう可能性があります。

本来お客さん側に原因があった場合は再提供の義務は存在しないため、無料交換が当たり前という意識にならないよう注意しましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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