四国中央・土居の浦山川に小水力発電所の建設計画 住民らは反対署名提出

四国中央市の浦山川での小水力発電所建設計画に反対する住民の署名を市に提出する「土居町の水と緑を生かす会」の近藤孝夫会長=24日午前、市役所

 愛媛県四国中央市土居地域を流れる浦山川の上流で、民間事業者が小水力発電所の建設を計画していることが24日までに分かった。流域の住民らでつくる「土居町の水と緑を生かす会」(近藤孝夫会長)は24日、堰(せき)などで水質悪化を招く恐れがあるなどとして、計画に反対する住民825人分の署名と、水の利用を認めない地元土地改良区の過半数の役員の不同意書を篠原実市長宛てに提出した。

 計画しているのは、大阪のエネルギー関連会社。同社が地元側に示した資料によると、上流の市管理区域に40メートルの取水せき堤などを設け、約2.4キロ下流の県管理区域に発電施設を設置する計画。再生可能エネルギーの利用を拡大し、売電の利益の一部を地域活性化に活用するとしている。

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