駐日大使発言は事実に基づく完全に正当なもの 中国外務省

汪文斌報道官

 中国外務省の汪文斌報道官は23日の定例記者会見で呉江浩駐日大使の「もし日本が中国分裂をたくらむ戦車に自分を縛り付けるなら、日本の民衆は火の中に引きずり込まれるだろう」という発言に対し、日本の林芳正官房長官が「極めて不適切」と抗議したことについてコメントを求められ、次のように答えた。

 台湾問題は中国の核心的利益の中の核心であり、中日関係の政治的基礎に関わるもので、踏み越えてはならないレッドラインである。最近、日本の一部の人々が台湾問題で頻繁にネガティブな動きを見せ、「台湾有事は日本有事」などと主張するばかげた危険な論調を騒ぎ立てているが、これは中日の四つの政治文書の精神と日本側が行った誓約に対する重大な違反だ。

 呉大使の立場表明は事実に基づいており、道理を踏まえた厳しい発言だが、言葉使いは丁寧で真心がこもっており、完全に正当で必要なものである。国家主権と領土保全を守るという中国人民の強い決意、確固たる意志、そして強大な能力を誰も過小評価すべきではないことを改めて強調したい。もし誰かが片意地を張って中国の内政に干渉し、中国の統一を阻もうとすれば、必ず重い代償を払うことになるだろう。

 中国外務省サイトが伝えたもの。〔東京5月24日発中国通信〕

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