【夏場所】琴桜 一瞬で湘南乃海を下して10勝目 大の里との優勝争いに「集中してやるだけ」

優勝争いをする琴桜(左)と大の里

初優勝が近づいてきた。大相撲夏場所13日目(24日、東京・両国国技館)、大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)が幕内湘南乃海(高田川)を下して10勝目。首位で並んでいた3敗同士の直接対決を制した。

立ち合いでやや右へずれる動きから、上手出し投げ。一瞬の結末に、場内は騒然とした空気に包まれた。取組後に琴桜は「落ち着いて取れた。横から攻めようと思った結果、ああいうふうになっただけです」。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「(湘南乃海の頭が)低かった。上手を取りにいったのでは」と分析した。

同じく3敗の新小結大の里(二所ノ関)は幕内宇良(木瀬)に勝利。幕内欧勝馬(鳴戸)は関脇若元春(荒汐)に敗れたため、優勝争いの首位は2人に絞られた。14日目は4敗の1差で追う関脇阿炎(錣山)との一番。琴桜は「一日一番、集中してやるだけ。残り2日、まずは明日の相撲に集中してやるだけです」と力を込めた。

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