ルーキー清本美波が初の予選通過「ちょっと成長かな」

最終18番をバーディで締めくくった(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子◇リゾートトラスト レディス 2日目(24日)◇関西GC(兵庫)◇6545yd(パー72)◇晴れ(観衆2859人)

「バーディじゃないといけない」。ルーキー清本美波は最終18番を前に表情を引き締めた。初日こそ「70」のアンダーパーで回ったが、この日は「アプローチがあんまり良くなくて」と17番までバーディなしの4ボギー。

ティショットはフェアウェイにおき、2打目は8Iで上2mにつけた。「ちょっと緊張したが、ちゃんと手が動いた」。カップ真ん中から沈めるバーディ締めの「75」。予選通過圏内に滑り込み、ギャラリーの歓声を背に拳を握った。

楽しみな週末。弟の増人くんとグータッチ(撮影/和田慎太郎)

昨年のプロテストは高校生でのトップ合格で注目を集めたが、最終QTは100位に沈み、今季は下部ツアーが主戦場。レギュラーツアーは主催者推薦で参戦し、ここまで全5試合で予選落ちを喫していた。アンダーパーも4月「パナソニックオープンレディース」2Rの「70」のみとプロの壁に直面していた。

一打の重みに気がついた(撮影/和田慎太郎)

「まず気持ちでいける気がしない。周りがすごい人だから。そんな強気になれない。でも、この5試合ぐらいで“一打の重み”に気がついた」

通算1オーバー55位のカットライン上で初めての決勝ラウンドに進む。「あしたもやれるのがすごくうれしい。上を向いて行けるかな。カット(予選落ち)を気にしないで良いし。まずはこの雰囲気を楽しみたい。ちょっと成長かな」。18歳にとって記憶に残る週末となりそうだ。(兵庫県三木市/玉木充)

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