落札値がその年の景気を占う?“夕張メロン”初競り―2玉300万円 2004年北海道日本ハムファイターズ設立から上昇傾向 インバウンド需要高まる中2019年に最高額500万円 北海道経済への好影響に期待

初夏の味覚、夕張メロンの初競りが5月24日に行われ2玉300万円の値が付きました。この落札値、その年の景気を占うともいわれています。

300万円の夕張メロン

札幌市中央卸売市場での夕張メロンの初競り。北海道の初夏を代表する味覚に2玉300万円の値が付きました。競り落としたのは3年連続で地元・夕張市の夕張メロンの梱包会社。「(夕張メロンの)ブランド性を維持するためには絶対必要だと思って、300万円以上で落とさせてもらっている」(ホクユーパック 野田清道社長)2024年の味は…。「甘い。おいしいよ。ばっちり」(試食した人)2024年は過去2番目だった2023年の350万円には及ばなかったものの、過去4番目の高値です。

競り値

最高額は2019年の500万円。初競りのご祝儀価格ですが、ここ20年で右肩上がりに。上がり始めたのは…「プレッシャーかかりますよね、やっぱり。これからは野球の結果を出していくだけなんで」(新庄剛志選手(当時))2004年北海道日本ハムファイターズが誕生。この年から夕張メロンの初競り価格が徐々に上がり始めます。北海道にとって待望の北海道新幹線が開業。この2016年、夕張メロンは当時として初の2玉300万円の大台に乗りました。「いまは便利です、楽しいです」(外国人観光客)北海道への外国人観光客が過去最多312万人に。インバウンド好調の波にのり2018年が320万円、2019年には過去最高の500万円。「北海道の経済に左右されて値段が上がってきている状況。いいスタートが切れた」(JA夕張市 宮崎博和部長)多くの期待が込められた夕張メロンの初競り。北海道経済にも好影響をもたらすのでしょうか。

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