日本代表が「政情不安のミャンマー遠征」で得られるものとは?山本昌邦氏が語る“サポートする側の成長”

5月24日、来月行なわれるワールドカップ・アジア二次予選に挑む日本代表メンバー発表の記者会見が行なわれた。

すでに日本代表チームは3次予選への出場を決定させているが、6月6日にはアウェイでのミャンマー代表戦、11日には広島でのシリア代表戦に臨むことになる。

ミャンマーは現在政情不安が続いており、武装勢力と政府軍の対立や衝突が頻繁に発生している状況。日本代表の遠征や試合についても影響が出る恐れがあると言われている。

しかしながら山本昌邦ダイレクターは以下のように話し、そのような環境でできる限りの準備をすることがスタッフの成長につながると話していた。

「事前に我々JFAのスタッフがミャンマーを視察して、現地の大使館や関係者を含めてサポートが得られる体制は整えていただいていると思っています。

様々な情報は持っていますが、ここであえてその内容について話をする必要はないと思いますので、最善の努力をしているということだけお伝えします。

最終予選に向けては、何よりアジアでの移動や準備が重要です。ヨーロッパ組の選手がこれだけいるなかで、時差との戦いや気候の違い。そのような難しさがある。

外側の仕事としては、これは我々が世界のトップを目指す上でさらに取り組まなければならないところだと思っています。

選手が厳しい日程の中での移動を求められますし、怪我のリスクもある。世界のトップレベルでプレーする選手が増えて来た中で、我々スタッフもそれに追いついてサポートをしなければいけないと感じています。

そのようなことをもっと成長させなければいけないという点を、この場を通じて皆さんにも理解していただけたらと思います。

全てが我々にとっての大きな挑戦であり、諦めないことが大切です。ワールドカップの頂点に行くための準備は本当にもっとしっかりやっていく。やったからこそ、その後に見えてくるものがある。

そのような覚悟を持って準備をする。ミャンマーに行くことの過程のなかにある難しさでスタッフは成長すると思います。

U23アジアカップの話になりますが、今回体調不良の選手が1人も出なかった。シェフがいた、メディカルのサポートがあった、その力強さがあったからこそ戦い抜けている。

そのような準備をサムライブルーでもしっかりとやっていきたいと思っております」

日本代表、6月のミャンマー戦は首都ヤンゴンでの開催が決定!時差は「2時間30分」

ミャンマーは現在簡単にサッカーの試合を開催できる状況ではないものの、そのような中で選手たちをサポートすることでスタッフの成長につながる…とのこと。

ヨーロッパで戦う選手が増えている中、サポートスタッフに求められることも大きくなっている。ワールドカップに向けて「チーム全体の成長」を図れる試合になりそうだ。

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