佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が「THE3名様Ω」完成発表会に登壇。過去作を振り返り「若っけーなー!」

FODで本日5月24日午後8:00から配信されるオリジナルドラマ「THE3名様Ω(オメガ)」(金曜に2話ずつ配信)の完成発表会が開催され、出演している佐藤隆太岡田義徳塚本高史と、プロデューサー・監督を務めた森谷雄氏が登壇。制作秘話や撮影時のエピソードなどを語り合い、盛り上がった。

2005年にDVDのみで実写ドラマされた「THE3名様」は、石原まこちん氏による同名漫画が原作。佐藤、岡田、塚本が3人組のフリーターを演じ、深夜のファミレスでダラダラとゆるい会話を繰り広げる様子を描いた“だけ”の脱力感のあるゆるい内容だ。「THE3名様Ω」は、シリーズ初めての配信となる。さらに、8月30日には「映画 THE3名様Ω~これってフツーに事件じゃね?!~」が公開される。

佐藤は、内向的性格からグループ内では一番下の扱いを受けるジャンボ役、岡田は、マイペースで無口だがつぶやく言葉には重みがあり、最初は大人しい性格だったのが、だんだんとほかの客の目や、迷惑を顧みない傍若無人な振る舞いをするようになってしまったまっつん役。そして、グループ内では自称・リーダーで、スケールの大きいことを豪語するが客観的に見れば“口だけ”タイプのミッキーに塚本が扮(ふん)する。

抽選で当選した「THE3名様」のファンを招待し、出演者3人がおすすめする未公開の3エピソードを視聴した後、森谷氏の紹介で佐藤、岡田、塚本が会場の後方から登場。まず、佐藤から「あいさつといいますけどね。ちょっと違和感だらけなんですよね。なんで後ろから出てきたん。バレてるし。レッドカーペットを歩かせたいならこっち!」とステージ上のカーペットを差して森谷氏を責めたて、観客を笑わせ、監督との仲良さをうかがわせた。

過去作を振り返る場面では、「若っけーなー!」と3人が声をそろえる。そして、佐藤から「まっつん丸くなったねー!」と言われた岡田は「変な汗かいた」と苦笑。さらに、佐藤から「みんななんか悪かった感じなんですね。ジャンボも第1話の時って結構ドガっている! ちょっとずつ丸くなって、(みんな)すごく攻めたファッションをしていますね(笑)」と詰められた塚本は、「いや、もう今じゃ絶対着ないような服ばっかりだよね!」と同調。すると「今もすごいんですけどね(笑)」と佐藤がツッコミを入れた。

今回配信開始される新作ドラマの紹介では、佐藤が「基本的にはサザエさんスタイルです。3本を1話、3本×全8話かけるので24本あります。さらに、そこにおまけがついて、結局4エピソード、計30本以上あります!」と紹介。続けて塚本が「この3人の絆が、もしかしたらホロッと泣けちゃうような、こいつらめちゃくちゃ思い合っているじゃん。というシーンが随所に散りばめられているので、『何、イチャイチャしてんだよ、結局3人大好きじゃんお前ら!』というところが見どころ」と、今までの作品とは一味違うことを明かした。

観客からの「サザエさん方式で、年を取らないのですか?」という質問には、塚本が「あえて年齢は公表していない」と答えると、佐藤からは「ここまで来ると皆さんで、想像してもらった方が面白いんじゃないかと。実は当初、台本の中にも年齢についての話が出てきたんですけど、あえて全部とったんです」と説明。岡田は「それなりに年をとっているから(笑)」と自虐的に言うと、塚本が「40オーバーの3人だから、俺らはいつまで続けられるかも分からないし。だけど、よっしー(岡田)のちゃんちゃんこ(還暦)までは絶対やりたいな!」と希望を口にし、会場を盛り上げた。

ここで、特別ゲストとして、原作者であり脚本を担当する石原氏と、3人が集まるファミレス「ビッグボーイ」のウェイター・川守役で長年出演している小林大介が登場。小林が「さっきサザエさんの話、年齢が変わらないって? 1人だけちょっと波平になってきてるんですけど…。年の重ね方は、僕の頭を見て感じてもらえればと思っております」とコメントすると、会場は笑いに包まれた。

一方の石原氏からは、当初の映像化が決定した際のエピソードが飛び出す。「打ち合わせで(漫画の編集担当から)、『100%ない話だと思って聞いてくれ。100%ないけど、映像化の話が来てる』と言われて、実際に現場に行くまで映像化されることが信じられなかった」と振り返った石原氏。また、撮影時に佐藤から「撮影の合間で「ビッグボーイ」の外に出たら、駐車場でめちゃくちゃけんかしている男女がいて、男性の方と目が合っちゃって『怖ぇー』と思っていたら、(けんかをやめて)『3名様ですか? 大好きなんですよ!!』と言われました」と、期せずしてけんかを収めたというエピソードを明かした。さらに、「ビッグボーイ」の店の前に、子どもから応援の手紙があったことも発表された。

「また舞台をやることはありますか?」という観客からの質問に対し、塚本が「来年、8月3日で『3名様』20周年だから、そこでは何かやっていいのかな? 舞台はいやだけどイベントをやりたい」と回答。続けて「ファンミーティングの予定はないのですか?」という問いには「ファンクラブ会員の集い、そこで舞台とか、ちょっと“コッチ(金)”が絡むけど、(FCに)入ってくれたりすればこっちも考える!」と塚本が提案し、会員カードは石原氏が書いてくれるという、ファンを期待させる発言も。

「印象に残っている衣装」については、3人が目を見合わせて「ホットパンツ!」と言うと、塚本が「(これまでに着た衣装の中で)存在と言葉を初めて聞いた。後にも先にもこれが最後かな?」と会場を笑わせた。今回、グッズの販売も決定し、「インスタライブで要望があったアクリルスタンドを作りました!」と発表。すると佐藤から「僕は本当に不信感しかなかったんですよ。買ってくれる人がいる自信がなくて…。でも、こうなったからにはですね、“「3名様」をいろいろなところへ連れていって”キャンペーンをしたいと思います!」と、旅先にアクスタを一緒に連れて行ってもらい、写真をSNSに投稿してほしいと要望を発信した。

最後に、佐藤が「前回12年ぶりに映画で復活して、1回限りの復活にしちゃだめだよねと言っていたのが、連ドラ、映画という最高の形で続けることがすごくうれしいです。今回のイベントにも、皆さん楽しんで応募してくださって、『3名様』に対する気持ちをビシビシ伝えてくれて、20年近く続けられたのですごく幸せ」と感謝。「われわれが胸を張って出せる作品に仕上がったので、配信から楽しんでいただき、夏公開の映画に向けて皆さんと一緒に盛り上げていきたいです」と締めくくった。

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