JR東海 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン テーマは「癒し」 宣伝展開に安藤サクラさん など【今週の交通新聞より】

2024年5月20日~5月24日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 28年度までの札幌駅刷新計画 北側外観の改良、エキナカ商業施設開発も
・JRグループ旅客6社 東京駅で「新幹線でつながる旬食フェア」
・JRグループ旅客6社連携の新幹線荷物輸送 JR九州では鹿児島などから9商品
・JR水戸支社 水郡線全線開通90周年イベントを展開 レトロ調臨時列車を運転
・JR四国 「伊予灘ものがたり」乗車20万人達成
・JR東海 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン テーマは「癒し」 宣伝展開に安藤サクラさん

5月20日 月曜日

JR北海道 28年度までの札幌駅刷新計画 北側外観の改良、エキナカ商業施設開発も



JR北海道は15日、2028年度末完了の工事スケジュールで進める札幌駅リニューアル計画の概要を発表した。北海道新幹線工事に伴って在来線駅部の改修工事を進める中、今後さらに需要を見込むインバウンドの取り込みや、新幹線札幌延伸を見据えた北海道の新たな玄関口としてふさわしい姿を目指し、駅北側外観改良やエキナカ商業施設の開発を順次進めていく。

現駅舎は1988年の高架1次開業を経て、90年に全面開業。北口外壁は翌91年に完成した。完成以来の大掛かりな改修工事となり、給排水管や冷暖房機器といった老朽化設備の更新も合わせて進めていく。本年度は北側外観改良工事と改札内トイレ改修工事に着手する。

北側外観改良は2027年度までの完了目標で工事を進める。「駅を訪れる人(ヒト)の時間(トキ)を憩える(ヒトトキ)空間となるように」との思いを込めたデザインコンセプトは「サツエキ×ヒトトキ」。ホーム階部分は外の光を採り入れる明るいホーム空間の創出を目指して、ガラスを多用した新幹線駅と連続した意匠を採用。1階部分は温かみあるレンガを用い、札幌市が計画を進める駅前広場と一体となる滞留空間を創出する。

トイレ改修は本年度内の完了を予定。改札内2カ所のトイレを1カ所に集約し、女性トイレの個室数を増設。男女それぞれ子ども用トイレも新設するなど利便性を向上させる。昨今の需要に応じて、男性トイレに管内駅で初めてとなるパウダーコーナーを開設。女性トイレの同コーナーも拡大する。

25年度以降は駅機能の再配置などに着手。27年度からはエキナカ商業施設の刷新工事も開始し、いずれも28年度末までの完了を目指す。

エキナカ商業施設は、新幹線工事で現在閉鎖中の駅南側連絡通路部分や、トイレ改修で創出する空間も生かして開発。新幹線工事に伴う構内店舗の閉鎖が始まる以前の18年度比で約2倍(ラッチ内外を含む)となる規模感の商業ゾーンを改札口南側に整備する。東西コンコースを結ぶ動線沿いに店舗を集積し、北海道の魅力を発信するにぎわい空間を創出する。開発・運営主体はJR北海道フレッシュキヨスク。

綿貫泰之社長は同日の定例会見で「現駅舎ができて35年以上経ち、お客さまからは『若干暗い』という声もいただいていた。これを機に明るく利用しやすい札幌駅にしたい。エキナカ商業施設も増やし、駅に来てもらえる、来てもらった方には楽しんでもらえる駅にしていく」と述べた。


5月21日 火曜日

JRグループ旅客6社 東京駅で「新幹線でつながる旬食フェア」


新幹線荷物輸送サービス 連携記念 全国から約60商品

JRグループ旅客6社は17、18日、各社の新幹線による荷物輸送サービスがつながったことを記念して、東京駅地下1階のイベントスペース「スクエア ゼロ」で「新幹線でつながる旬食フェア」を開催した。新幹線の速達性とネットワークを生かし、全国各地の特産品など約60商品を各時間帯の新幹線で次々と東京駅に輸送。会場は入手しづらいご当地グルメなどを求める人でにぎわいを見せた。

17日は東京駅で報道公開を実施。11時18分着の東海道新幹線「こだま706号」では三重県の「赤福」、愛知県の「矢場とん」各4箱をジェイアール東海物流が積み下ろし、12時8分着の北海道新幹線「はやぶさ14号」では北海道の「函館みかどのいかめし」「アスパラガス」など12箱をジェイアール東日本物流が積み下ろし、会場まで運搬した。

商品は到着時間帯ごとに販売を開始し、一部の人気商品は当日に整理券を配布した。このうち、愛知県のスイーツ「ぴよりん」(120セット入荷)を購入した千葉県市川市の40代女性は「X(旧ツイッター)で販売を知り、7時前に来ました。新幹線の荷物輸送は初めて知りましたが、普段食べられないものが一堂に集まっていいですね」と笑顔を見せていた。

報道陣に対応したJR東日本の堤口貴子マーケティング本部くらしづくり・地方創生部門事業推進ユニットマネージャーは「新幹線荷物輸送のメリットは速達性や定時安定性、高頻度、環境にやさしいことなど。JR各社は地域活性化に取り組んでおり、地方の良いものを伝えるため、今後も連携して展開していきたい」と述べた。

JRグループ旅客6社連携の新幹線荷物輸送 JR九州では鹿児島などから9商品


JR九州では、鹿児島中央7時42分発新大阪行きの「さくら544号」で鹿児島、熊本、福岡、長崎の9商品を輸送。鹿児島中央駅では、朝作った「ぢゃんぼ餅」、早朝水揚げされ朝焼き加工した「もちもち生カツオたたき」(17日のみ)が積み込まれた。

新鳥栖駅では、福岡県うきは市産の菓子「豆たん」、「桜桃(さくらんぼ)トマト」「ゆふいんの森フルーツサンド」を積み込んだほか、長崎から西九州新幹線「かもめ4号」と在来線特急「リレーかもめ8号」で運ばれた「朝焼きカステラ」を載せ替えた。

うきは市の関係者は「桜桃トマトは皮が薄いため破れやすく、フルーツサンドも賞味期限が1日と長時間輸送に向かない。新幹線のスピードを生かした新しい輸送方法に期待している」と話していた。


5月22日 水曜日

JR水戸支社 水郡線全線開通90周年イベントを展開 レトロ調臨時列車を運転



JR東日本水戸支社は、12月4日に水郡線が全線開通90周年を迎えることを記念して、茨城、福島両県と連携して各種イベントを順次展開する。第1弾として7月6日から、レトロ調ラッピングの臨時列車運転や同線の歴史を紹介するパネル展示、「水郡線縦断マルシェ」などを開催し、12月にかけて同線の魅力を発信する。

90周年イベントのキャッチコピーは「~この町と この路(みち)と~」。ロゴマークには同線の車両や山並みの風景、アユやサイクリングといった沿線の観光素材などをあしらった。

7月6、7日は、レトロ調にラッピングしたキハ110系(2両編成)の臨時列車「懐かしの水郡110系号」を水戸―常陸大子間で運転する。指定席の発売のほか、奥久慈エリアを楽しむ3コースのツアーも設定する。

ツアーは、水郡線車両基地の見学や運転シミュレータ体験などの「水郡線の裏側へ!車両のバックヤード見学コース」(大人2万円、募集10人)、「奥久慈大子大使とめぐる!奥久慈の滝観光コース」(1万5000円、20人)、「夏を満喫!手ぶらでバーベキューとゆったり温泉入浴コース」(1万3500円、同)。JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)のウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」であす23日12時から発売する。

このほか、今月26日には山方宿駅の駅前広場で「水郡線縦断マルシェ」を開催。今後、複数の駅で順次実施する。7月26日~8月4日には水戸市民会館で「水郡線歴史パネル展」も開く。


5月23日 木曜日

JR四国 「伊予灘ものがたり」乗車20万人達成


JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」(予讃線松山―伊予大洲・八幡浜間)の累計乗車人員が18日に20万人を達成した。

同列車は2014年7月に、同社初の本格的観光列車として登場。19年5月に乗車人員10万人を達成した。22年4月からは2代目車両が活躍中。

同日は、各編(上下計4本)アテンダントが乗客にオリジナル缶バッジを進呈したほか、車体側面の行き先幕を「Happy Anniversary」に変更。松山、伊予大洲、八幡浜駅のホームでは、オリジナル横断幕による見送りを行った。沿線住民も手振りや20万人を祝うメッセージボードを掲げて祝意を表した。


5月24日 金曜日

JR東海 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン テーマは「癒し」 宣伝展開に安藤サクラさん


特別プランや企画、豊富に

JR東海は22日から、開始30年目を迎えた「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの「京都がくれる癒し」編を展開している。街なかで過ごしたり、社寺で季節を感じたりする中で、忙しい日常を忘れてホッと癒やしを感じられる場所として、奥深い町・京都の魅力を伝える。宣伝展開には俳優の安藤サクラさんを起用。特別な観光プランや企画、現地イベントを豊富に用意し、「京都でしか体験できない癒し」を求めた旅を提案している。

テレビCMやポスターでは、京都のカフェでくつろぎ、洛北エリアの蓮華寺で青もみじに包まれる安藤さんの表情やしぐさから、京都への旅でさまざまな癒やしが得られることを表現した。

CMはこれまでに、俳優の長塚京三さんや柄本佑さんがナレーションの声のみで旅人を演じてきたが、今回は旅人の安藤さんがナレーションとともに初めて映像に登場する。6月30日まで首都圏、静岡地区を中心にスポットや提供番組で放映する。

ポスターは同3日から同社の主な駅、首都圏などで順次掲出。ウェブ、SNSでも宣伝展開を行う。さらに同4日からは、東急電鉄新横浜線、目黒線、東横線などで運行している新幹線デザインのラッピングトレイン2編成の車内で、映像放映とポスター掲出を行う。

キャンペーンに合わせた観光プランは、混雑を避けて楽しむ内容を提案。通常は非公開となっている嵐山の天龍寺塔頭(たっちゅう)・宝厳院での「朝一番の貸切拝観と書院での朝食」と「夕刻時の貸切拝観と本堂で行うヨガ体験」、妙心寺塔頭・退蔵院での「案内付き時間外貸切拝観と夕刻時の特別な坐禅体験」のほか、「嵐山 祐斎亭」の夜間貸切ライトアップ見学などを定員制で設定した。

また、歴史を感じながら街歩きや美食を楽しむプランでは、「京都府庁のカフェで楽しむ食事とドリンクセット」「名建築『五龍閣』でのカフェタイムと通常非公開の最上階望楼からの眺望」「祇園・円山公園『長楽館』迎賓の間確約 アフタヌーンティーと館内案内」などを用意した。

各プランは、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」(エクスプレス予約、スマートEX)の旅行商品「EX旅パック」「EX旅先予約」などで発売する。

特別企画では、京都のフリーマガジン「ハンケイ500m」とコラボレーションした特別編集号「そうだ 癒しの京都、行こう。」を刊行。京都の癒やしを募集するX(旧ツイッター)キャンペーンも実施する。

現地イベントは、「『ひかりの京都』貴船神社での幻想的な竹灯籠ライトアップ」(7月の日没から20時ごろまで)、謎解き第4弾「物知り子天狗と探す 京の癒しの宝」(今月25日~9月30日)を開催する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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