【夏場所】大の里 宇良下しトップタイ10勝「先場所の経験?気にしていない」

V争いのトップを守った大の里

67年ぶりの快挙達成となるか? 大相撲夏場所13日目(24日、東京・両国国技館)、新小結大の里(23=二所ノ関)が幕内宇良(木瀬)を押し出して10勝目(3敗)。取組後に大の里は「良かったです。まだ場所が終わってないので、しっかり頑張ります」と気を引き締めた。

この日は4人が3敗で並んでいた中、大関琴桜(佐渡ヶ嶽)が幕内湘南乃海(高田川)との直接対決に勝利。幕内欧勝馬(鳴戸)は関脇若元春(荒汐)に敗れ、4敗に後退した。

先の春場所は幕内尊富士(伊勢ヶ浜)が優勝。大の里は唯一、千秋楽まで優勝の可能性を残していた。新三役として迎えた今場所も、終盤戦まで堂々とした活躍を見せている。

14日目は1差で追う湘南乃海との一番。新小結が優勝すれば、1957年5月場所の安念山以来となる。大の里は「先場所の経験? 気にしていない。昨日今日といい相撲を取っているので、15日間取り切るだけ。(優勝は)ないものだと思っているので、来場所につなげられる相撲が取れればいい」と無欲を強調したが、快挙達成の可能性も十分だ。

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