浅野いにお氏、初アニメ化で苦労吐露「愚痴を言い出したら止まらない」 追加作画のギャラは未交渉

映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章公開記念舞台あいさつが開催【写真:ENCOUNT編集部】

「まだその話はしていない」と苦笑い

アニメーション映画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』後章公開記念舞台あいさつが24日、都内の劇場で行われ、YOASOBIのikuraとしても活動するシンガー・ソングライターの幾田りら、タレントで歌手のあの、原作者の浅野いにお氏らが登壇した。

本作は東京上空に巨大な宇宙船、通称“母艦”が襲来し、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、ハイテンション女子高生ライフを謳歌する少女たちを描く。前章・後章の2作で構成されたが、後章は公開日を4月19日から延期されており、この日、無事に封切られた。

以前行われたイベントでリテイク作業を原作者自ら行っていると明かしていた浅野氏。自身の作品が初めてアニメ化された機会となったが、舞台あいさつで「愚痴を言い出したら止まらない」と笑い混じりに切り出すと、「後章で大変だったのは主に作画のリテイク。連載中、大葉というキャラクターを描くのが難しくて安定しなかった。それをアニメーターさんに描き起こしてもらうとさらにわちゃわちゃになって……。統一感を出さないといけないので、いっぱい赤を入れた」と明かした。

大葉は「かっこよくあり、かわいくもあってほしいから描くのが難しいキャラクター」。連載中も苦労した作画はアニメ化でも引き継がれ、大幅に修正作業が発生した。多くのカットを手がけたため「連載しているよりも絵がうまくなりました(笑)」と予想しなかった画力上達を明かして笑わせた。内山昂輝から「(修正した作画の)ギャラは入る?」と問われると、「まだその話はしていない」と苦笑した。

本作では、幾田が担任教師の渡良瀬に思いを寄せる小山門出(こやま・かどで)、あのが門出の親友で戦争ゲームオタクの“おんたん”こと中川凰蘭の声を担当。幾田は「この作品をみて命を終える瞬間どう迎えたいのか考えるきかっけになった。門出とおんたんのように青春と人生を謳歌していけたら」と語った。

舞台あいさつには声優の島袋美由利、大木咲絵子、和氣あず未、白石涼子、入野自由、坂泰斗も参加した。ENCOUNT編集部

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