「過保護な若旦那様の甘やかし婚」トークイベントで高野洸、井頭愛海らが“甘やかしセリフ”を披露

MBSほかのドラマ特区「過保護な若旦那様の甘やかし婚」(木曜深夜0:59)の第1・2話先行試写&完成披露トークイベントが行われ、主演の高野洸をはじめ、共演の井頭愛海後藤大池田彪馬SUPER★DRAGON)、三木康一郎監督が登壇した。

「過保護な若旦那様の甘やかし婚」は、こだち氏による、累計40万部を突破したcomic tint発の人気連載が原作。東京・浅草の老舗である染谷旅館の若旦那・染谷雪斗(高野)と、人生どん底だった時に雪斗がくれた甘い金平糖に心和み、以来“推し”としていちずに思いを寄せる板前修業中のピュアな女子・鶴岡依音(井頭)の物語。雪斗からの突然のプロポーズから始まる、過保護で甘々な新婚生活を描いた“溺愛”ラブストーリーだ。雪斗が依音にいちずすぎることに懸念を抱く雉真怜役を後藤、依音を気にかける先輩で板前見習い・和山裕樹役を池田が演じる。

高野と井頭は和服、後藤はシャープな細身スーツというドラマの役柄を彷彿とさせる姿で現れると、会場は大きな歓声に包まれた。1人ラフな洋服姿だった池田は「この場でなぜ板前の格好で来なかったか…、裏で一悶着あったんですけどね(笑)。今日はこちらの服ということでご了承いただいて」と照れ笑いを浮かべ、和やかな雰囲気の中、イベントがスタートした。

作品の出演が決まった時を振り返り、高野は「とてもうれしかったです。原作を読ませていただいて、雪斗がカッコよくなければ面白くないので、ハードルが高いなとプレッシャーを感じました」と率直なな心境を明かすも、「僕なりに頑張りたいなと思って演じました」と胸を張る。また、「衣装とメーク、すてきなロケーションに助けられました」と撮影現場の環境が役づくりにとってプラスとなっていたという。そんな高野は、話し下手のようで、言葉に詰まったり、すこしズレた合いの手を入れたりするたびに、「これが限界です」と弱音を吐き、ほかの3人からツッコまれていた。

井頭は「原作を読んでも依音ちゃんがかわいらしくて。演じられてうれしかったです。受け身のお芝居だったので、表情を考えるのが難しいところもありましたが、実際に板前さんに教わりながら撮影をしていたのですが、料理人の役を前からやってみたいと思っていたので、楽しかったです。悩みながら撮影していましたが、依音ちゃんが成長していくと同時に、私も成長していけたと思います」と充実感をにじませる。

後藤は「洸とは舞台で共演していましたが、映像でまた一緒にお芝居できることが本当にうれしくて」と高野との共演を喜びつつ、「雉は若旦那様を本気でサポートする役で、知的でカッコよくて、ロジカルで、尊敬できる人間だと思いました。お二人(高野と井頭)が大変だったので、できるだけサポートできるようにと思ったのですが、言葉をかけてあげることしかできませんでした」とコメントすると、高野が「そんなことないよ」と言わんばかりに、後藤に笑顔を送っていた。

池田は「依音に少し好意を持ちつつも、(依音が)雪斗と結婚してしまい複雑な心境もあるので、いろいろ考えながら演じました。お芝居をやらせていただいて、撮影が終わった今でも、すごくこの作品に携わったことを光栄に思いますし、感謝しています」と真摯(しんし)に語り、「板前さんは普段のたたずまいから気品にあふれているイメージだったので、私生活から背筋をピンと伸ばすように意識しました。猫背も改善されたので(笑)、いい経験をさせていただきました」と役から受けた影響を口にすると、すかさず高野も「それ、俺も、俺も!」と、池田の話にうなずいていた。

4人の話に目を細めて聞いていた三木監督。それぞれの印象について、「雪斗は原作ではすごくいい男なんです。男らしい、頭もよくて、女性にしっかり対応できる」と言い、高野が苦笑い。三木監督は「でもそういうキャラクターをやらせてみると、(高野は)なかなか不器用な男でね。それはそれでかわいくてよかったと思いました」と高野が演じる雪斗の魅力を発見できたそう。続けて「(井頭が演じる)依音ちゃんはとても真面目な女の子だったので、どう緩めていこうかなと考えたけど、撮影をしているとこの子はみんなから嫌われない女性かなと思った」と評価する。

続けて、後藤に関しては「アクの強い芝居をするなと。本当はこういう人じゃないのかもと思って見てました」と吐露。そして監督をはじめ周りの言葉に体で反応する姿に「落ち着きないよね(笑)」とポツリ。後藤自身が「小学生の頃からそうなんです。電車でもストレッチとかしちゃう」と認めて、会場の笑いを誘う場面も。池田には「1人、スタッフがいると思った…。裏で誰かと思っちゃった」と言い、さらに会場は大爆笑。「緊張していた印象ですが、言われたことをしっかりやろうとしているなと感じていました」と振り返ると、池田は「やりたいことが緊張でうまく表現できなかったところを、監督に指摘していただいて、そのおかげでうまく演じられた部分があると」と感謝した。

ここで、劇中では、雪斗が依音に金平糖を渡したことで、依音の心が和らいでいくことから、それぞれが「心が和らぐ食べ物」を発表。高野は「みそ汁ですね。現場で温かいものあると和みますし、あの香りに気持ちが和らぎます」、井頭は「私もみそ汁と言おうとして、一緒だ…ってなったのですが、みそ汁が好きで、朝一にシジミのおみそ汁を飲んでいました」と回答。後藤が「コーヒーです。1日3回ぐらい飲んでいます。寝るのがもったいなくて、夜にも飲んでいます」と告白すると、三木監督は「僕もコーヒーですね」と答え、池田は「ステーキです。いろんなステーキ店を開拓するのが趣味なんです」と明かした。

さらに、エンディング主題歌を本作のための描き下ろした楽曲「君という奇跡」を、主演の高野が担当したことに話が及ぶと、高野は「この曲を最初に聴いた時から耳から離れなくて。原作の雰囲気、このドラマにも合うので物語に寄り添って一緒に盛り上がっていけたらいいなと、心を込めて歌わせていただきました」と目を輝かせる。井頭は「ドラマの一番いいシーンでこの曲が流れるのでぴったり」、後藤は「洸の声を聴くだけでキスシーンがよみがえりますね。大好きです」と太鼓判を押し、「TikTokでは、(高野と)一緒に踊っているので、皆さんにも覚えて踊ってもらいたいです」とアピールした。

イベントではミニゲームを企画され、甘々な新婚生活を送ることになる2人にちなみ、観客に向けて「甘やかしセリフ」を言うという対決や、舞台となる旅館のミニ知識に挑戦するゲームで会場を盛り上げた。

お題に沿った「甘やかしセリフ」では、「落ち込んでいる大切な人にかけるセリフ」のお題に、まずは後藤が、体とステージを使い「俺も仕事クビになったから安心しろ」と一生懸命披露。誰が一番よかったか判定する三木監督は「これはどこを見れば…」と困惑。

続く、井頭は後藤の熱演にプレッシャーを感じつつ、「どないしたん? いつでも頼ってな。応援してんで!」と大阪弁でかわいらしさ全開。高野は、謎の“道路整備”の設定の下で「俺はあなたは悪くないと思う。手伝ってあげよう!」と独自の世界観に。池田は「うまくできなかった分、僕が抱きしめてあげるよ」と王道の励ましに、会場は大歓声。三木監督は「優勝者は裕樹(池田)です。この条件の中で、ちゃんと甘いセリフを言ったのが素晴らしい」と評価し、池田は「よっしゃー!」と雄叫びを上げた。

さらに、「深夜にラーメンを食べようとしている人に向けた悪魔の甘やかしセリフ」では、池田が「今深夜の2時だけどそれ食べていいの? 一緒にステーキも食べよ」とひねり出すと、後藤はラーメンを作るために相手のもとに駆けつける設定で、ラーメンの中に結婚指輪をしのばせ、「ラーメン婚しよう?」とプロポーズするまさかの展開。井頭は、声を低くし、「今日だけやで、お前を甘やかしたくてしかたない」と劇中の高野のセリフを生かしたコメント。高野は「好きな物を好きな時に食べる君が好きだよ」とシンプルに攻めると、三木監督は考えた末に、「ラーメン婚」をベストに選択。後藤は「やってよかったです!」と頑張りが認められたことをうれしそうに受け止めていた。

三木監督が「ものすごく甘い甘いドラマが完成してしまいました。最後まで2人の甘い部分がどうなっていくかを楽しんでください」と伝え、池田は「みんなで盛り上がっていければ」、後藤は「青春を今から取り戻したいあなたも、青春真っただ中な人も、ここで甘い青春を味わえます。じっくりと堪能してください」と満面の笑みを浮かべ、井頭は「このドラマは人を好きになる気持ちだったり、人を思うことってすごくすてきだなと思わせてくれるようなドラマです。ぜひたくさん見てください」と呼び掛けた。

最後に、高野が「このまったりな幸せ、愛がたくさんの方に届いて、皆さんの日頃の疲れが和らぐようなドラマになればいいなと思っています」とメッセージを送り、イベントが終了した。

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