リニア中央新幹線品川-名古屋間で初のトンネル本格掘進 27日に川崎・梶ケ谷工区で開始 JR東海

本格的な掘進が始まる梶ケ谷工区のトンネル内=川崎市内(JR東海提供)

 JR東海は24日、川崎市にあるリニア中央新幹線第1首都圏トンネルの梶ケ谷工区で本格的な掘進を27日から始めると発表した。今回の工事の範囲は宮前区梶ケ谷-麻生区東百合丘間の約7.5キロ。同社によると、リニアの品川-名古屋間で本格掘進が始まるのは初めてとなる。

 同工区では2023年3月から24年2月にかけて、工事の安全対策や周辺環境への影響の実地確認を目的とした調査掘進を行った。専門家による結果の確認を経て、同4月に計画路線周辺の住民に説明した。

 同社は掘進の開始に当たり、公道の巡回監視、地表面変位などの計測結果の公表や、24時間対応の工事情報受け付けダイヤルの開設など、周辺住民の安心に配慮した取り組みを強化する。今後も説明会を順次開き、工事に関する情報は継続的に公開するとしている。

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