両陛下 即位後初めて岡山県訪問へ 植樹祭出席、真備被災者と交流

ジップアリーナ岡山

 天皇、皇后両陛下は、岡山市で26日に開かれる「第74回全国植樹祭」出席などのため、25日から1泊2日の日程で岡山県を訪問される。2018年の西日本豪雨で被災した倉敷市真備町地区にも足を運び、被災者と交流する。両陛下の来県は19年の即位後初めてとなる。

 両陛下は25日午前、羽田発の特別機で岡山入りし、午後に岡山工業高(岡山市北区伊福町)を訪問。生徒から学校活動について説明を受ける。その後、岡山コンベンションセンター(同駅元町)で国土緑化運動・育樹運動ポスター原画コンクールの入賞作品を視察、緑化功労者との懇談も予定する。

 26日は午前中、ジップアリーナ岡山(同いずみ町)で開かれる全国植樹祭で「お手植え」「お手播(ま)き」をし、県内の高校生らによるアトラクションを鑑賞。午後は倉敷市真備町地区に入り、復興防災公園・まびふれあい公園(同市真備町箭田)で復興状況の説明を聞き、被災者や支援者と交流する。同日中に特別機で帰京する。

 全国植樹祭は両陛下が臨席する「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つで、県内への行幸啓は05年の岡山国体以来19年ぶり。天皇陛下が岡山を訪れるのは皇太子時代の16年全国高校総体以来で、皇后さまは初めて。

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