桜島フェリーが一時運航見合わせ ターミナルの可動橋から油漏れ、油圧低下し故障 乗客1400人、車400台に影響

運航再開した船に乗り込む乗客=24日、鹿児島市の桜島フェリー乗り場

 鹿児島市の桜島フェリーは24日、鹿児島港フェリーターミナル(同市本港新町)にある可動橋が故障し、午前10時40分から約2時間、運航を見合わせた。計12便が欠航し、乗客約1400人と車両約400台に影響が出た。

 市船舶局によると、同日午前10時37分ごろ、三つある可動橋の一つから油漏れが確認された。その後、油圧の低下により全ての可動橋が停止した。

 可動橋は岸壁とフェリーをつなぎ、人や車が乗降する施設。3月に補修したオイルフィルターの強度不足が原因で、可動橋を油圧で動かす機械から油が漏れた。

 市船舶局が修理に当たり、一つの可動橋が復旧した午後0時半から、通常20分間隔のところを30分間隔で運航を再開。午後3時に通常運航に戻った。

 海面に油が流出したが、適切に処理したという。市船舶局の橋口訓彦局長は「多くの利用者に迷惑をかけ大変申し訳ない。今後は点検を徹底し、再発防止と一層の安全運航に努める」とコメントした。

 桜島フェリーは鹿児島港と桜島港を約15分で結び、24時間運航している。

可動橋を確認する作業員=24日、鹿児島市の桜島フェリー乗り場
運転見合わせを待合所で説明する担当者=24日、鹿児島市の桜島フェリーターミナル

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