「レッドブル昇格は可能だと思うが…」元F1ドライバーが角田裕毅の去就に言及!「最高のマシンではないがポイントを獲得している」と今季の走りを称賛

F1キャリア4シーズン目を迎えている24歳に、かつてのグランプリウィナーも熱視線を送っている。

今季、ここまで15ポイントを獲得するなど、その走りが注目を集めている、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅。シーズン序盤ながら、すでに来季のシートについても、さまざまな可能性が囁かれている。

5月26日に決勝が行なわれるモナコGPで角田の今季5度目のポイント獲得にも期待が寄せられるなか、海外メディアでは、元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラ氏による角田についてのコメントが伝えられている。

米国サイト『F1 Briefings』は5月23日、特集記事の中で角田の去就を論じており、その中で同メディアは「レッドブル・ファミリーにおけるツノダの将来については、今後の変化と現在のパフォーマンスから、各方面より憶測が飛び交っている」と説明。その上で、「現在ドライバーズランキングで10位、15ポイントを獲得しているツノダは、この以前に比べ、安定性とパフォーマンスの両方で顕著な上昇をみせている」と評価している。

さらに、「フィジケラのようなベテランドライバーも、彼の信頼性と得点力の向上に気づいていないわけではない」として、パフォーマンスへの印象を述べたコメントを紹介。フィジケラ氏は、「彼が速いことは知っていたがこれまではミスが多く、一貫性がなかった。今年はとてもうまくいっている。最高のマシンではないけれど、コンスタントにポイントを獲得している。彼は(ダニエル)リカルドよりも速く走ることができる」と称えたとしている。

一方、話題となっている角田の来季のシートについて、囁かれるレッドブル昇格には、「それは可能だと思うが」と見通すとともに、他のドライバーの動向にも言及。「(角田は)セルジオ・ペレスの状況次第だ。カルロス・サインツをチームに迎え入れることを決めるかもしれない。ツノダはまだ若いし、RBにもう1年留まることもできるし、その後レッドブルに行く可能性もある」などと予測したと記している。

ここまで、今季の角田の好調が高く評価され、それにより多くの関係者が関心を寄せていることは、トピックの内容からも読み取れる。決勝レースが目前に迫るモナコGPをはじめ、今後の2024年シーズンでのパフォーマンスが、若武者の未来に大きく関わってくるはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

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