【汐留】テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本@パナソニック汐留美術館2024年6月9日(日)まで

汐留のパナソニック汐留美術館では「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」が2024年6月9日(日)まで開催されています。

出典:リビング東京Web

本展覧会はナポリ国立考古学博物館所蔵の絵画、彫刻、考古資料を含む100件以上の作品、資料、映像、模型などを通してテルマエを中心に古代ローマ人の人々の生活が紹介されています。

ヤマザキマリ氏の漫画「テルマエ・ロマエ」の主人公ルシウスが案内人としてパネル等に登場し、日本とローマの入浴文化の比較もありとても興味深い内容となっています。

テルマエとは

テルマエとは「熱い」という意味のギリシャ語「テルモス」に由来し、狭義には皇帝らによって建設された大規模公共浴場を、広義には古代ローマの版図内の公共浴場全体を指します。

※特別に許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

カラカラ帝の本名はルキウス・セプティミウス・バッシアヌス、3世紀のローマ帝国の皇帝です。ローマ史上に残る暴君の一人と云われています。

ローマ領内における民族・人種による出自差別を撤廃し市民権を与え、大浴場(カラカラ浴場)を建設したことでも有名です。

出典:リビング東京Web

古代ローマ人のお風呂グッズと入浴の流儀

小さな曲がった金属製器具は肌かき器です。肌の汚れや汗をかき取るのに使用していた道具です。横に展示されている容器に香油をいれ、香油を肌に塗り、その後肌かき器で汚れをこすり落としていたそうです。古代ローマ時代の入浴文化の様子が伺える展示です。

出典:リビング東京Web

ヤマザキマリ氏のイラストも展示されており、ローマ時代のテルマエの雰囲気が感じられます。

出典:リビング東京Web

テルマエと美術

テルマエは、大衆が美術品を間近に見ることができる場でもありました。

古代ローマの大規模なテルマエには神々の像や古代ギリシャの有名作品のコピーが、壁面のニッチや円柱の間の台座の上に並んでおり、本展では当時の彫刻作品も鑑賞できます。

出典:リビング東京Web

水や湯をふんだんに使用するテルマエは、水道をはじめとする高い建築・土木技術に支えられており「ライオン頭部形の吐水口」と云った当時の入浴施設の設備の一部も展示されています。

出典:リビング東京Web

映像や模型から当時のテルマエのスケール感が伺えます。

出典:リビング東京Web

日本の入浴文化

展示会場の第四章は、日本のお風呂文化についての展示となっています。銭湯の模型などから日本のお風呂文化とテルマエの比較ができる展示です。

出典:リビング東京Web

三浦 宏「湯屋 模型」個人蔵 1980年代

展示模型は、建物内部もリアルに再現されていますので見応えがあります。

出典:リビング東京Web

日本の銭湯の洗い場ではお馴染みの「ケロリンの桶」は、時代と共にデザインの変遷もありますので興味深い展示のひとつです。

出典:リビング東京Web

ノスタルジックな看板も銭湯のレトロな雰囲気が感じられる展示です。

出典:リビング東京Web

会場出口付近のフォトスポットで、湯上り気分で撮影を楽しむこともできます。

出典:リビング東京Web

ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは本展オリジナルデザインのケロリンの桶やサウナグッズが販売されています。

出典:リビング東京Web

古代ローマと日本の温泉、銭湯と云ったお風呂文化とその歴史に迫る展覧会、「テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本」。

ローマの公共浴場(テルマエ)の建築・土木技術、美術品から当時の豊かな暮らしぶりの様子や日本の温泉、浴場文化の魅力が感じられる展覧会です。

© 株式会社サンケイリビング新聞社