シャルル・アズナヴール生誕100周年記念作品が発売。10月には本国で伝記映画も公開

Cover: Courtesy of RB/Redferns

フランス出身、アルメニア系のシャンソン歌手として世界的に有名になったシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)の生誕100周年を祝うために、今年一年を通していくつかの新たな作品が発表される予定だ。

その第一弾として5月3日リリースされたコンピレーション・アルバム『Instrumental Hits Versions』には、「La bohème」やドクター・ドレーfeat.エミネム&Xzibitの「What’s The Difference」でサンプリングされている「Parce que tu crois」を含む24曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンが収められている。 

『Instrumental Hits Versions』に続く第二弾として、英語版ベスト・アルバム『Sings in English – Best Of』が先週リリース。英語で歌ったシャルルのヒット曲を集めた素晴らしいコレクションとなる同アルバムには、エルトン・ジョンとの共演による「Yesterday, When I Was Young – Hier encore」の壮大なヴァージョンや、60年代を彷彿とさせる「The Old-Fashioned Way – Les plaisirs démodés」のヴァージョンが収録されている。

そして5月24日には、1975年にイギリスの指揮者デル・ニューマン(ジョージ・マーティンやポール・マッカートニーらとスタジオで共作したこともある)がオーケストラ・アレンジを監修を務めた40曲の未発表音源を収録した英語版アルバム『Unfinished album in English』がリリースされた。このアルバムは、なんらかの理由により、これまで未発表のままだった。

また、このリリースに合わせて、フランス屈指の芸術学校であるゴブランの学生たちが監督し、ナポリの路上で撮影された「La Mamma」の新ミュージック・ビデオが公開された。深い喪失を経験し、その後コミュニティとのつながりを見出す若者の物語を描いたこのミニフィルムは、シャルル・アズナヴールの往年の名曲に世代や国境を越えた視点を提供している。

さらに、今年10月23日にはシャルル・アズナヴールの伝記映画『Monsieur Aznavour』が公開される。タハール・ラヒム(『ナポレオン』『預言者』)が主演、メディ・イディルとグラン・コール・マラードが監督を務める同映画は、彼のキャリア初期の頃から歌手としての成功、そして75以上の役をこなす俳優としての活躍までを描いている。

Written By Sam Armstrong

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