中国南西部で唐代の摩崖造像を発見

中国南西部で唐代の摩崖造像が発見されました。

中国西南部にある四川省綿陽市信義鎮仙山村ではこのほど、住人が村の高齢者協会活動センターの裏にある排水溝を清掃していたところ、思いもよらず泥や土に覆われていた唐代(618年~907年)に作られた摩崖造像を発見しました。文化財部門が5月21日明らかにしたところによると、新たに発見された摩崖造像は専門家から「重大な文化価値がある」と評価され、すでに有効に保護されているとのことです。

発見された唐代の摩崖造像は、高齢者活動センターの裏にある連山石に彫られたもので、3つの仏龕(ぶつがん、仏室)から成っています。地面からは約60センチの高さがあり、各仏龕の間隔は1メートル余りです。彫像の規格や大きさはそれぞれ異なり、一部の像には局部的な破損がありますが、大部分は保存状態が比較的良好です。3つの仏龕の題材はいずれも仏教関連の人物で、描線は簡潔かつ繊細であり、人物の顔は丸みを帯びて表情もはっきりとしています。一部の人物では自然でのびやかな衣装のしわもはっきりしています。四川省文物考古研究院の専門家によると、発見された摩崖造像は唐代早期から中期にかけてのもので、保存状況がよく文化財として重大な価値を持つとのことです。(提供/CRI)

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