原付の免許試験、完全予約制に 27日から、年間通しインターネットで 県警

運転免許関連の質問に答える県警ホームページの「チャットボット」の画面

 県警運転免許管理課は27日から、鹿沼市下石川の県運転免許センターで実施している原動機付き自転車(原付きバイク)の免許試験について、年間を通しての完全予約制を開始する。県警のホームページ(HP)を通じて、インターネット上の「県電子申請システム」で予約する仕組みに変わる。また同課は24日までに、県警HP内の運転免許に関するページに対話型人工知能(AI)を活用したチャットボットを導入した。いずれも利用者の利便性向上と職員の負担軽減が狙い。

 同課によると、これまでの試験は通常、予約なしの当日受け付けで定員は先着50人。学生の夏休み期間の7月21日から8月31日の他、12月20日から4月10日の間は電話予約を受け付けていた。

 新たな予約制では、1カ月先までの受験希望日を選択でき、予約なしでは受験できない。27日のスタート時は6月3日以降の日程で予約できる。1日当たりの受験枠は50人とした。

 一方、チャットボットは365日、24時間対応。運転免許の更新手続きや有効期限、自主返納などの質問項目を選択したり、運転免許関連の質問を入力したりすると、HP上の“ロボット”が回答を表示してくれる。

 また、同課はHPで、同センターの窓口の混雑予測の掲載を始めた。予測は過去の来場者の傾向を基に、カレンダー形式で表示。非常に混雑すると予想される日は赤色の二重丸、混雑する日は黄色の丸を記すなど、視覚的に分かりやすくした。現在は9月末まで予測しており、順次更新する。

 同課の担当者は「サービスの向上につなげたい。ぜひ便利な機能を利用してほしい」と呼びかけている。(問)同課0289.76.0110。

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