引退・長谷部誠に国際スポーツ界の〝顔〟就任期待する声「日本スポーツ界のために力尽くして」

引退会見を行った長谷部誠

今季限りで現役引退したドイツ1部Eフランクフルトの元日本代表主将・MF長谷部誠(40)に、国際スポーツ界の〝顔〟就任を期待する声が上がっている。

24日に都内で引退会見を行った長谷部は「全く後悔はなく、大きな満足とともにキャリアを終えられた。後悔がないのは、自分で引退の時期を決められたことが大きかった」とすがすがしい表情で語った。

今後は指導者の道を歩む。「EフランクフルトのU―21コーチをメインにして、いろんなカテゴリーを見ながらやっていきたい。最終的に目指すのはトップチーム」と抱負。サッカー以外の活動についても「お話があれば可能性を広げてやってみたいと思う」と意欲を示した。

日本代表の主将としてチームをけん引し、強いリーダーシップに定評がある。この日、会見に同席したスポーツ・ディレクターのマルクス・クレッシェ氏も「ピッチ上だけではなく、外でも素晴らしい人間性を持っている。プロの鑑」と絶賛。ドイツでも高く評価されている。

日本では貴重な存在とあって、国際スポーツ界に詳しい競技団体幹部は「あれだけ海外で活躍し、しかも頭が良くてリーダーシップも取れて、語学も堪能。サッカーにとどまらず、日本スポーツ界のためにも力を尽くしてほしい。国際オリンピック委員会(IOC)委員にだってなれる」と希望した。

まずは指導者として新たな一歩を踏み出す長谷部。その先には無限大の可能性が広がっている。

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