久保建英&鈴木唯人がパリ五輪不参加で「他の選手にはチャンス」 武田修宏氏が指摘

パリ五輪に参加しない方針が決まった久保建英

日本サッカー協会は24日、2026年北中米W杯アジア2次予選のミャンマー戦(6月6日、ヤンゴン)とシリア戦(同11日、広島)に向けて日本代表メンバー26人を発表した。

パリ五輪世代にあたるMF久保建英(レアル・ソシエダード)の招集に注目が集まる中、同世代で今回招集されたMF鈴木唯人(ブレンビー)の扱いも含めて山本昌邦ナショナルチームダイレクターが説明。「FIFA(国際サッカー連盟)ルールでIW(国際Aマッチデー)期間外は招集できない。クラブが『招集はできない』という結論に現状で至っている。こちらに専念して(W杯)最終予選に備える流れになった」と語り、久保と鈴木はパリ五輪に参加しない方針が決まった。

パリ五輪に臨む大岩ジャパンにとって、2人は〝ダブルエース〟との期待もあったが消滅。それでも元日本代表FWの武田修宏氏(57=本紙評論家)は、ネガティブに捉える必要はないと強調する。「久保と鈴木が入らなかったことによって、他の選手にはチャンスになる。それをものにできるか。そこで出て、チャンスをものにして上にいく選手もいる。その枠を勝ち取って結果を出すことが大事だ」。2人のポジションには逸材が豊富だけに、新星の台頭に期待を寄せた。

一方で、鈴木は欧州組を含めたA代表では初の抜てき。北中米W杯や最終予選に向けて新戦力となりそうで、武田氏は「センスがあるしスピードもある。うまくて点を取る選手はいっぱいいるけど、ハードワークができて、将来性という2つを考えて選んだのだろう」と太鼓判。新星ストライカーの活躍が楽しみだ。

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