無国籍者問題考えるシンポ開催へ 早大で6月、「現状知って」

取材に応じる早稲田大の陳天璽教授=16日、東京都新宿区

 無国籍者の地位に関する条約の国連採択70周年に合わせ、早稲田大国際教養学部とNPO法人「無国籍ネットワーク」(横浜市)が6月1日、国際シンポジウム「アジア太平洋の無国籍者のくらしと権利」を東京都新宿区の早大で開く。ウェブサイトでも視聴可能。同学部の陳天璽教授は「無国籍者は全国にいる。多くの人に現状を知ってほしい」と話す。

 どの国からも国民と認められない無国籍者は世界に400万人以上いて、法律の不備や差別などが原因という。出入国在留管理庁によると、日本でも昨年6月時点で486人把握。英語と日本語の同時通訳がある。参加費無料で、申し込みはイベントのホームページ内のフォームから。

© 一般社団法人共同通信社