【F1】角田裕毅にモナコでも…マグヌッセン再び〝危険プレー〟 海外メディアは要求「懲罰を!」

モナコGPのFP1で8番手につけた角田裕毅(ロイター)

F1モナコ・グランプリ(GP)が24日に開幕し、フリー走行1回目(FP1)でRBの角田裕毅(24)に対してハースのケビン・マグヌッセン(31)が〝危険プレー〟を見せて大きな波紋を呼んでいる。

モンテカルロ市街地サーキットで行われる伝統の一戦が、いよいよ開幕。FP1ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が1位のタイムをマークする中で、角田も1分12秒875と差のない8番手となり、躍進へ期待が高まるスタートとなった。

一方で、FP1の最中に起きた〝アクシデント〟が注目を集めている。ピットレーンで角田が走行している際に、前方に突如としてマグヌッセンが割り込んできて、あわや衝突という一幕があったのだ。

マグヌッセンの危険な運転に対して、角田はチームの無線で「あのハースは間違いなくペナルティーだ」と主張。国際自動車連盟(FIA)は問題の場面の後に「レースディレクターの指示を見落とした」との見解を示したが、FP1直後の段階ではペナルティーは科されなかった。

しかし、角田が指摘したように、ペナルティーに相当する危険な運転だっただけに、海外メディアはこぞって問題視した。

米放送局「FOX」メキシコ版は問題の場面の映像とともに「マグヌッセンには必ず懲罰を! ハースのドライバーがピットで角田に突っ込んだ様子を見てみろ」と報道し、マグヌッセンに対して処分を要求。トルコメディア「クランポンF1」も「ハースは何をしようとしているのか。彼は間違いなく罰せられるべきだ。マグヌッセンの動きが注目された」、英メディア「フォーミュラレーサーズ」も「マグヌッセンがピットレーンで(角田の)進路にはみ出した」と問題を次々と指摘している。

今季のマグヌッセンは暴走を繰り返し、史上初となるペナルティーポイント累積での出場停止に王手がかかるなど騒動化。特に角田に対しては危険な仕掛けを繰り返しており、4月の中国GPではリタイアに追い込むなど〝因縁〟がある。

そうした状況の中、伝統の舞台でまたもや一触即発ムードに。26日の決勝へ向けて、波乱の予感だ。

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