子どもの「生理の貧困」を考える 「安心でき、必要な場所にあることが大切」

子どもの「生理の貧困」について話す杉山さん(福知山駅前町・市民交流プラザふくちやま)

 子どもの「生理の貧困」を考える講演会が、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまであり、参加者が理解を深めた。

 青少年の心豊かな生活を支援するため、地元の福知山西南ロータリークラブが12日に開催。綾部市の産婦人科医・杉山伸子さんを講師に招いた。

 杉山さんは、「真の支援のためにできること」と題し、生理の貧困とは「生理用品や生理に関する教育に十分にアクセスできない状態」と紹介。保護者の経済的な理由だけでなく、知識やスキルの欠如、母親や仲間とのつながりの欠如に加えて、「『穢(けが)れ』のイメージなども影響している」と話した。

 生理用品はトイレットペーパーと同じく「安心でき、必要な場所にあることが大切」とし、全ての子どもに対する支援であれば「本当に(生理用品や教育を)必要とする子どもも安心できる」と強調した。

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