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群馬県高崎市吉井町の上信電鉄の遮断機と警報機のない「第4種踏切」で女子児童が列車にはねられ死亡した事故を受け、富岡市は24日、地元住民から合意が得られた「横尾西踏切」(同市一ノ宮)の廃止工事を完了した。事故後に同社沿線の第4種踏切が廃止されたのは初めて。
市が線路の両側に高さ1.5メートル、幅2メートルの鉄製フェンスを置き、立ち入りを禁止する看板を掲げた。踏切内の枕木は同社の作業員が撤去し、工事が完了した。
同踏切では2007年5月、自転車と列車が接触する軽傷事故があった。近くに住む70代女性は「近頃は踏切を通る人も減った。閉鎖しても不便さはない。ふさがれてより安心した」と話した。
市企画課は「廃止によって利便性が損なわれることは重々承知しているが、人命には変えられない」とし、市内に残る19カ所の第4種踏切についても、地元住民らと廃止に向けた協議を進める姿勢を示した。