NY外為市場=ドル下落、利益確定で 経済指標堅調で今後一段高も

[ニューヨーク 24日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対して下落した。最近のドル高を受けた利食い売りに押された格好。ただ、堅調な米経済指標を背景に利下げ観測が後退していることから、今後一段高となる可能性を示唆している。

米商務省が発表した4月の耐久財受注は前月比0.7%増と市場予想の0.8%減に反して増加し、第2・四半期序盤に企業の設備投資が回復したことを示唆した。

ドル指数は0.3%安の104.72。ただ、週間ベースでは0.2%高となった。

ユーロは0.3%高の1.08495ドル。

決済会社コンヴェラのグローバルマーケットストラテジスト、ボリス・コヴァチェヴィッチ氏は「市場では、今週の動きを振り返って利益確定売りが広がっている。これは純粋にポジション調整だ」と述べた。

米経済指標が予想を上回ったことで、トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)による最初の利下げ時期が9月になる見通しを示しており、他の中央銀行による利下げ期待も後退している。

ドル/円は156.95円。今週は約1%上昇した。

ポンドは0.3%高の1.27365ドルとなった。

中国人民元は1ドル=7.2627元近辺で推移した。

ニュージーランドドルは0.4%高の0.61225米ドル。

暗号資産(仮想通貨)では、イーサが横ばいの3735.90ドルとなった。

ドル/円 NY終値 156.99/157.02

始値 156.96

高値 157.12

安値 156.83

ユーロ/ドル NY終値 1.0845/1.0849

始値 1.0839

高値 1.0857

安値 1.0835

© ロイター