シューマッハーさんのヘルメット偽物 桑折の愛好家、販売会社訴え

 自動車F1シリーズで7度の年間総合優勝を果たしたミヒャエル・シューマッハーさんの本物のヘルメットと信じて、200万円で購入した桑折町の男性が、品物は偽物だったなどとして、三重県鈴鹿市のF1グッズ販売会社と同社代表に約460万円の損害賠償を求める訴えを福島地裁に起こしたことが24日、分かった。提訴は1日付。

 訴状などによると、男性は大のF1愛好家で、シューマッハーさんが実際のレースで使用したヘルメットの購入を試みたが予算が足りず、この販売会社からスペアのヘルメットを代わりに紹介された。スペアもレースで使用されたヘルメットに準じて希少価値が高いと説明を受け、男性は所有していたF1レーサーのフェルナンド・アロンソさんのヘルメットを145万円で下取りに出し、差額55万円を支払ってヘルメットを購入した。

 ところが、男性が大阪市の別の販売店に確認すると購入したヘルメットには本物を示すシリアルナンバーがなく、偽物だったことが判明したという。男性は返金などを求めたが応じてもらえず、提訴に踏み切った。

 鈴鹿市の販売会社は福島民友新聞社の取材に「現段階ではコメントできない」としている。初公判は6月12日午前11時から。

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