名古屋鉄道 トーセイと資本業務提携 不動産再生や開発事業で協力

 名古屋鉄道は24日、不動産再生事業などを手掛けるトーセイ(本社東京都)と資本業務提携を結んだと発表した。名鉄は30日、トーセイの筆頭株主の山口誠一郎社長が所有する発行済み株式の15.50%(議決権ベース)を約177億円で取得する予定。トーセイの不動産再生や開発事業のノウハウと名鉄の名古屋圏でのネットワークなどを活用し、まちづくりを共同で推進する。

 トーセイは首都圏を中心に中古物件のリメークや不動産ファンド・コンサルティング事業などを手掛ける。名鉄グループの持つ顧客層や中部圏の事業基盤、トーセイが強みを持つ不動産事業のノウハウなどを生かし、相乗効果を引き出す狙い。首都圏で共同事業を推進するほか、人材交流も行う。名鉄からは、トーセイへ役員1人を派遣する予定だ。

 トーセイは、東京証券取引所プライム市場の上場会社。

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