佐々木真菜、女子400予選突破 世界パラ陸上

 パリ・パラリンピックの出場枠が懸かるパラ陸上の世界選手権第8日は24日、神戸ユニバー記念競技場で行われ、女子400メートル(視覚障害T13)の佐々木真菜(東邦銀行、県立盲学校卒)が59秒30の今季ベスト記録で2組3着となり、25日の決勝進出を決めた。

 パリ切符懸け決勝へ

 パリ・パラリンピックの出場枠が懸かる決勝レースに向けて弾みを付けた。女子400メートル(視覚障害T13)で決勝進出を決めた佐々木は「タイムは満足できないが最低限の目標はクリアできた。決勝ではしっかり記録を狙っていく」と息を切らした。

 東京パラリンピックで同種目金メダルのラミヤ・バリエワ(アゼルバイジャン)と同組となったレース。前半の200メートルまでは互角の戦いを演じたが、後半は離されて3着となり「前半はまずまず。250メートル付近でもう少し加速できればよかった」と課題を語った。

 この日は午前中のレースとあって、地元の小学生がスタンドを埋めた。大歓声を背中で受け止めながら疾走し、「こんなにうれしいことはない」と笑みがこぼれた。決勝ではこの声援を力に変えて、表彰台を目指す。「自己ベスト(57秒50)を更新し、結果的にメダルを取れるというレースに持っていきたい」と、照準を定めた。

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