台湾のWHO総会参加認めない決定、世界で幅広い支持 中国外交部

台湾のWHO総会参加認めない決定、世界で幅広い支持 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月25日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は24日の定例記者会見で、27日に始まる世界保健機関(WHO)総会への台湾地区の参加を認めなかった中国の決定は国際社会の幅広い理解と支持を得たと表明した。

 汪氏は次のように述べた。世界に中国は一つしかなく、台湾は中国領土の不可分の一部で、中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法政府である。中国台湾地区の国際機関参加については、WHOでの活動も含め、中国の立場は「一つの中国」原則に基づき処理されなければならないという点で一貫しており明確だ。これは国連総会第2758号決議とWHO総会25.1号決議で確認された根本原則でもある。

 中国は2009年から2016年にかけ、台湾海峡両岸(大陸と台湾)がいずれも「一つの中国」原則を堅持することを前提に、8年連続で台湾地区のWHO総会参加を特別に認めてきたが、民進党が2016年に「執政」を開始して以降、「一つの中国」原則を体現した「九二共識(92年コンセンサス)」を認めず、「台湾独立」により分裂を図る立場を固持したことで、台湾地区がWHO総会に参加する政治的基盤は失われた。

 「一つの中国」原則を守り、国連総会とWHO総会の関連決議の厳粛性と権威性を擁護するため、中国は今年のWHO総会への台湾地区の参加を認めない決定をし、国際社会の幅広い理解と支持を得た。

 一時期以来、国際社会の大多数の国は中国に対し、国連総会第2758号決議を堅持し、「一つの中国」原則を揺るぎなく支持し、台湾のWHO総会参加に反対すると重ねて表明し、100カ国以上がWHO事務局長に書簡を送るなど中国の立場を支持してきた。これは「一つの中国」原則が国際社会の人心の向かうところ、大勢の赴くところであることを改めて証明し、大多数の国がWHO大会の台湾に関する問題で正義の立場を堅持していることを十分に示している。

 「道を得る者は助け多く、道を失う者は助け寡(すくな)し」という言葉がある。「一つの中国」原則を堅持する国際社会の基本的構図を拒むことはできず、「台湾独立」分裂は決して実現しない。「一つの中国」原則に背き、「台湾カード」を使って政治的操作をするいかなるたくらみも、失敗に終わる運命にある。

© 新華社