25日から福島県立美術館の開館40周年記念展 福島県出身・ゆかりの作家の作品を展示 内覧会で関係者が作品鑑賞

福島県出身・ゆかりの美術家たちの作品に見入る関係者

 今年7月22日に開館40周年を迎える福島市の福島県立美術館の記念展「福島の美術家たち2024」は5月25日、同美術館で開幕する。福島県出身・ゆかりの作家の作品を展示する。会期は7月22日まで。

 「福島の美術家たち」は1984(昭和59)年の開館以来、過去3回にわたって開催したシリーズ展。今回は90年以降、日本画、洋画、版画、立体、工芸の各分野で顕著な活動を続けてきた40人を紹介する。福島市の日本画家で日本美術院特待の斎藤勝正さんの「雪解の安達太良山」など作品147点が並ぶ。常設企画展示室では過去のシリーズ展で紹介した作品を飾る。

 5月24日、内覧会が開かれ、関係者約70人が作品を鑑賞した。開会式では高橋英子館長が「幅広い世代に福島の文化芸術の素晴らしさにふれてほしい」とあいさつした。福島民報社からは、NPO法人県立美術館協力会理事長を務める芳見弘一社長が出席した。

 時間は午前9時30分から午後5時まで。観覧料は一般・大学生800円、高校生400円、小・中学生200円。問い合わせは県立美術館へ。

 出品作家は次の通り。

 ▽日本画=安堵蒼樹、斎藤勝正、鈴木龍郎▽洋画=久家三夫、小堀貞、斎藤研、酒井昌之、鷺邦明、白井洋子、高沢俊郎、冨樫京子、中島敏明、馬場泰、広瀬諭、藤於環、峰丘、村上伸栄、渡辺雄彦▽版画=伊藤集三、岩谷徹、小島安男、下山田晴彦▽立体=安斉重夫、石山信子、遠藤徳、大竹京、若杉儀子▽工芸=一重孔希、伊藤文夫、近藤学、佐藤幹、第十五代田代清治右衛門、渡辺雅旺、折笠光助、須藤靖典、関谷浩二、中里寿、水落●子、水落雅子、横山尚人

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 25日午後2時から出品作家代表の斎藤さんと酒井昌之さん(県美術家連盟会長)が、同美術館の元館長の早川博明さんと「福島の美術家たち~これまでとこれから」をテーマに鼎談(ていだん)する。聴講無料。

※●は「にんべん」の右に「后」

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