SnowMan向井康二、『ドッキリGP』をフジ最高峰人気番組に押し上げた「一生懸命ポンコツ力」の凄さ

向井康二(Snow Man)(C)ピンズバNEWS

『芸能人が本気で考えた! ドッキリGP』――5月25日にも放送がある、フジテレビで土曜夜7時からのバラエティ番組が絶好調だ。

バラエティ制作会社関係者は話す。

「『ドッキリGP』は特に子ども人気の高いバラエティ番組ですが、今、テレビ界が最重要視している13~49歳の個人視聴率であるコア視聴率が非常に高いんです。5月11日放送回は特に高くて、通常の1時間放送回ながら4.5%。フジテレビは苦境にあるとされ、なかなか視聴率が取れないと言われますが、『ドッキリGP』はしっかりと番組ファンを獲得しています」

5月11日の同時刻、裏では日本テレビが今春からスタートさせた歌番組『with MUSIC』の2時間SPが放送されていたが、こちらは3.0%だった。

「日テレは『with MUSIC』に力を入れていますが、現状は微妙な感じで、『ドッキリGP』の方に多くの視聴者がついていますね。

5月11日放送の『ドッキリGP』は、お昼のバラエティ番組『ぽかぽか』とコラボして、4月から『ぽかぽか』新月曜レギュラーに就任したTravis Japanの松田元太さん(25)をメインにした“生放送遅刻ドッキリ”がオンエアされました。大半が彼の企画でしたが、前半短めに放送した『秒で無限牛乳』のコーナーではSnow Manの向井康二さん(29)が、短い時間ながら強い存在感を放っていましたね」(前同)

『秒で無限牛乳』は、牧場ロケで牛乳を飲もうとするも、瓶の中の牛乳がいつまでも減らないドッキリ。最終的に仕掛け人のタレント・加藤綾菜(36)も牛乳芸に挑戦したのだが、加藤は『ドッキリGP』の隔週レギュラーでtimelesz・菊池風磨(29)の大ファン。「風磨君が見てくれていると思ってやろうかな」と挑戦を決意したが、その日スタジオにいたのは同じく隔週レギュラーの向井だった。

「今日すみません! マッサです」(向井)

と加藤に向けて謝る――というシーンがあり、 X(旧ツイッター)では短い出番ながら、

《いよいよマッサマン、略され始める》
《不憫かわいい康二くん出てたな笑》

と、反響の声が寄せられていた。

「“マッサ”とは、向井さんが『ドッキリGP』で演じている名物キャラ“マッサマン”のことですよね。最近では4月13日がマッサマンの登場回でした」(前同)

向井=マッサマンが活躍するコーナーの正式名称は『記憶忍者隊 マッサマン』。向井が赤を基調としたヘルメットに全身タイツのヒーロー「マッサマン」として記憶力対決を行ない、失敗するたびにお笑い芸人も顔負けの爆笑リアクションをしながら、空中に吹っ飛ばされる“逆バンジー”を行なう企画だ。向井が別のバンジー企画でタイ料理「マッサマンカレー」が思い出せなかったのが、コーナー名前の由来である。

■『マッサマンカレー』も品切れの大人気

4月13日放送回は、スタッフに「これに負けたらマズい」とまで言わせた芸能界一のマッチョなおバカタレント・横川尚隆(29)もゲスト出演するなど盛り上がったが、結局、向井は小学生に敗北して、地上40mの逆バンジーを受ける羽目になった。

前出の制作会社関係者は言う。

「とにかく『マッサマン』は子ども人気が凄まじい。ポンコツながらも一生懸命に全力で記憶力対決に挑み、負けたらアイドルとは思えない顔で全力で吹っ飛ぶ。これで人気が出ない方が嘘ですよね。

スタッフもいっさいの容赦ナシ。マッサマンの時は、超人気アイドルグループ・Snow Manのメンバーとは見ていないのではないでしょうか。

最近では “歌番組で踊る向井くんを見て息子がマッサマンだとはしゃいでいた”――そんな声も、珍しくありません。『ドッキリGP』もマッサマンをプッシュしていて、ついにレトルトカレーまで発売されました。もはや番組の顔ですよね」

3月30日、『マッサマンのマッサマンカレー』が「辛口」と「マイルド味」の2種類発売された。全国のスーパーやコンビニに置かれているが品薄気味で、販売元『医食同源ドットコム』の公式通販サイトでも販売予定数が完売。6月下旬頃に再販予定だと告知されている。

「『ドッキリGP』は向井さんがブレイクする前、2020年1月から彼を起用していました。そこからSnow Manはメンバー全員が得意分野を伸ばし、今や国民的グループと言っても過言ではない存在感になりつつある。バラエティに関しては宮舘涼太さん(31)、佐久間大介さん(31)、そして『ドッキリGP』が才能を見出していた向井さんの3人が特に強いですよね。

向井さんは、マッサマンを確立する前から番組で全力を出し続け、結果『ドッキリGP』はフジテレビでトップクラスの高コア視聴率バラエティ番組になった。同番組を向井さんとマッサマンが牽引しているのは間違いない。同時に、向井さんにも番組愛を感じます。Snow Manがもっとビッグになっていっても、向井さんは変わらず、全力の逆バンジーを見せてくれるのではないでしょうか」(前同)

不調のフジテレビを盛り上げる向井=マッサマン。 彼が空へとぶっ飛ぶ度に、日本中の子どもたちは笑顔になっていく――。

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