日本バスケ協の若手合宿 福島県会津若松市出身の大型センター山ノ内勇登が参加 将来を嘱望 日の丸背負い活躍期す

将来は日本代表として五輪やW杯で活躍したいと意気込む山ノ内

 日本バスケットボール協会が東京都内で行っている若手中心の男子日本代表の強化合宿に、全米大学体育協会(NCAA)1部ポートランド大でプレーする山ノ内勇登(20)=福島県会津若松市出身=が参加している。参加選手21人のうち、最長身の207センチの大型センターとして将来を嘱望されている。合宿が24日報道陣に公開され、山ノ内は「日本代表として五輪やワールドカップ(W杯)で活躍したい」と日の丸への思いを語った。

 合宿は次代の代表を支える選手を発掘すべく、若手の有望株が集めた。ひときわ目を引く長身の山ノ内はリラックスした表情で3点シュートの練習に取り組み、次々とボールをリングに沈めていた。トム・ホーバス監督が見つめる中、「3点シュートは自分の持ち味の一つ。大きくても素早く動けるところも見てもらいたい」と猛アピールした。

 母の京さんの故郷会津若松市で生まれ、5歳まで過ごした。13歳で父親の母国米国に渡り、本格的にバスケに打ち込み始めた。U―19日本代表に選ばれ、2021年7月にラトビアで開かれたW杯に出場。2021―22シーズンはBリーグ2部(当時)のアースフレンズ東京Zで特別指定選手としてプレーした。その後はNBA選手を多数輩出するNCAA1部の大学で腕を磨き、来季から名門のネバダ大に所属する。

 福島県で暮らした年月は長くはないが、鶴ケ城や猪苗代湖で祖母やいとこと遊んだ記憶は鮮明に残っている。バスケ大国で実績を挙げ、古里から声援を受ける将来を思い描く。「技術をさらに磨き、地元の人に魅力を感じてもらえる選手になれるよう頑張りたい」と抱負を語った。

強化合宿でドリブルの練習に取り組む山ノ内

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