「かわうちワイン」 2銘柄の販売開始、川内村産ブドウで醸造

完成したワインをPRする(左から)井出、猪狩、遠藤の各氏

 福島県川内村で昨秋収穫したブドウを醸造したワインが完成し、24日に村内で2銘柄の販売が始まった。村などが出資する「かわうちワイン」による3年目の取り組みで、今年は15銘柄の出荷を見込んでいる。

 販売されたのは、「ヴィラージュ シャルドネ」(2300本製造、1本3300円)と、「ヴィラージュ ブラン」(1300本製造、1本2970円)。の白ワイン2銘柄。シャルドネはシャープな酸味と豊かな香りが特徴の味わい。ブランはシャルドネと比べるとかんきつ系の香りが強まるが、酸味の余韻は程よいという。

 今後、ほかの銘柄も順次販売していく。かわうちワインをはじめ、村の複合商業施設YO―TASHI(ようたし)や「あれ・これ市場」などで販売する。

 同日、試飲販売会がようたしで開かれ、関係者が出席。遠藤雄幸村長は「完成を待ちわびた。おいしいワインに仕上がった」、井出茂村商工会長は「口に含むと村の美しい光景が広がるのが魅力」と笑顔を見せた。

 昨年は好天に恵まれ、良質なブドウが生育し、収穫量も増加した。かわうちワインの猪狩貢社長は「今年の販売目標は1万本。営業面でもしっかりと汗をかいていきたい」と意気込む。

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