ぶいすぽっ!神成きゅぴ&夜乃くろむの“共通項”とはーー芯の強さと、才能を感じさせる歌

現在のVTuberシーンにおいて、タレントの活躍する分野は日々拡がっている。そのなかで年々支持を強めているのがBrave groupが手がけるVirtual eSports Project「ぶいすぽっ!」である。

業界においてさまざまな趣向のプロジェクトが存在するなかで、「ぶいすぽっ!」が特色としているのは、eスポーツに特化した事務所であること。とくにFPSジャンルを得意とするメンバーが多く、なかには各タイトルにおける認定ランクで上位に食い込む者もいるほどだ。

現在所属するメンバー20人は昼夜問わずゲーム配信をおこない、プロジェクト内外で催される大型大会や企画へ参加するなど、ここ数年ですこしずつ存在感を示してきた。配信を通じて印象的なシーンを生み出してきたことで、コラボ商品や商品広告にも起用されるようになっており、所属タレントが様々な形で活躍する場面が増えてきている。

現在の運営体制となってから約4年ほど、シーンをリードする「ホロライブ」「にじさんじ」にも劣らない「ぶいすぽっ!」の魅力が広く知られつつある。今回は神成きゅぴと夜乃くろむの2人についてフォーカスしていこうと思う。

■陽キャで頭脳明晰・配信機材にもくわしい、たよれるギャル担当・神成きゅぴ

神成(かみなり)きゅぴは2020年7月10日にVTuberとしてデビューしたタレントだ。誕生日が5月18日ということで、先日誕生日記念配信もしていた彼女だが、じつは「ぶいすぽっ!」に加入したのはVTuberとして活動を始めたあとのことである。

そもそも、彼女の存在が最初に知られるようになったのは、VTuberとしてではなくストリーマー・あどみんのスタッフ「きゅーちゃん」としてだった。一時期あどみんのスタッフとして動画に登場することが多かった彼女は、『Apex Legends』のプレイ動画などで「きゅーちゃん」として親しまれ、あどみん本人や、同僚としてあどみんのスタッフを務め、現在はストリーマーとして活動する「ギルくん」とともに動画を盛り上げていたのだ。

そんな彼女がVTuberとしてデビューし、最初に所属したのは2020年3月ごろからスタートしていた新興グループ「武装彼女」だった。ゲーマー女子が集まったプロジェクトとして活動をしていたが、神成が活動を始めてから2ヶ月も経たない2020年9月末を持って解散してしまい、所属メンバーの大半が引退・個人として活動することとなる。

そんななか、「VTuberの世界に来たので辞めません!」と、ビシッと報告した彼女は、同じく武装彼女から離れることになった寧々丸(現:深層組所属)やあどみん、ギルくんと共に活動を継続。

そんななか、彼女とほぼ同時期にデビューしていたぶいすぽっ!の橘ひなの・英リサの2人と知り合い、配信外でも遊ぶことが多かった3人は意気投合。彼女の状況などを鑑みた橘がぶいすぽっ!運営スタッフにかけあったことで面接がおこなわれ、2021年1月9日にぶいすぽっ!へと所属することとなったのだ。

デビュー時から現在まででビジュアルに多少の変化はあったが、金色の長髪、小麦色の肌、ハスキーさと甘さを両立した声色、ハツラツとした口調とテンションでフレンドリーに接していく神成きゅぴは変わらぬまま。そのルックス・性格もあいまって、「ぶいすぽっ!のギャル担当」と称されるほど。

砕けた口調やトーク力もあってか、男女が入り混じったコラボ配信でも、賑やかな女子会ムードになるぶいすぽっ!メンバーのみの配信でも、盛り上げ役のポジションにつくことが多い。逆に、落ち着いたり休みたいときには会話のペースをグっと落とし、話に夢中になっている相手の聞き役になるなど、そのときどきでムードを読む力、立ち振る舞いを変えられる配慮・気を遣う能力もバッチリだ。

白波らむねとは「声色やテンションがあまりにも似すぎている」と言われており、波長も合ったのか白波が部長となった「部活」メンバーとともに『VAROLANT』などをプレイしている。部活メンバーとも良好な関係を築いて、“いつメン”と共にあたたかなムードで視聴者を楽しませてきた。

快活なイメージはオフでも同じようで、後輩・紫宮るなが猫を飼っているということを知り、写真を見せてもらうと大いに盛り上がり、「うち明日事務所に出かけるんだけど、紫宮の家に行っていい!?」とすぐさま切り返すなど、フットワークも非常に軽い。配信やVTuberとは関係のない友人も多いようで、雑談時に外出した際のエピソードを話題をあげることもしばしば。

いちど飲酒した状態で『Apex Legends』をプレイしているところを配信にのせたことがあるが、その際のテンションの上がり具合・ノリ・デキ上がりっぷりは、まさしく「ぶいすぽっ!のギャル担当」“陽キャのギャル”と評するに値する姿であった。

そんな彼女だが、如月れんが主催したぶいすぽっ!学力テストでは2回の開催でそれぞれ1位・2位と高順位につけており、企画や普段の配信のなかでも学力・知識を活かした会話を披露することが多い。

あどみんの動画スタッフとして活動していた経験もあるため、配信に関連したアプリケーションや音響設定といった知識もしっかりともっており、知識・雑学も豊富だ。こういったことも影響してか周囲からも大いに頼りにされているようで、ぶいすぽっ!メンバーやファンからは「なんでもこなせるギャル」と呼ばれることもあるほど。

彼女自身が自己評価しているように、その日配信を見ているリスナー、長年ついてきてくれているファン、ぶいすぽっ!メンバーにも、自身の意見をハッキリと物申す「芯の強さ」も、彼女を特徴づけるパーソナリティだろう。

このVTuber~バーチャルタレントシーンという特殊な環境に身を置き、多くの視聴者を得て活動している者には、相応の信念やプライドを持つ人物が多いはず。一度はデビューしたものの、個人として活動を継続、さらにそこから再度事務所に加入した神成きゅぴ。ある種のブレない強さやしっかりとした芯やこだわりがあるのは明白で、偽りなく自分を伝えようとしたり、感情をハッキリと表に出してリスナーを巻き込んでいく配信スタイルは多くの支持を集めている。

■健全な精神性とeスポーツとの相性を感じさせてくれる、魅力的な観戦配信

そんな神成きゅぴだが、ぶいすぽっ!メンバーのご多分に漏れず、FPS熱は相当に高い。

これまで数年、彼女は『Apex Legends』『VAROLANT』『Escape From Tarkov』を中心に配信を続けてきた。神成自身やファンも気づいていないかもしれないが、じつはそれ以外のゲームを配信上ではほとんどプレイしていない。

実際彼女のYouTubeアーカイブを追いかけてみれば、上記3タイトルをプレイすることがほとんどであることがわかる。ここ2年ほどは、流行りのゲームでも1度か2度触ったっきりでそれ以来プレイしないことが多い。

とはいえ、「FPS以外のゲームをプレイする気がまったくない」というわけではない。たとえば『Minecraft』を初めてプレイした際には、テキパキとプレイして経験者であることをしっかりと披露、ほかメンバーのお手伝いとしてログインした際も同様でプレイ経験が豊富であることが伺える。

ほかにも、大会や企画に参加するために『RUST』『ARK: Survival Evolved』『Grand Theft Auto V』をプレイしても、時間をあまり割くことなくすぐに慣れてしまっていたあたり、さすがというべきだろう。

デビュー当初こそ「FPSは始めてまだまだ」と話していたが、デビュー直後の2020年8月に開催された『Vtuber最協決定戦 ver. APEX LEGENDS』『第1回CRカップ』にも出場している。とくに『第1回CRカップ』ではボドカ・とっぴーとともに2位に入賞している。

その後もさまざまなFPS関係の大会・企画に参加している彼女は好成績を収めてきており、彼女自身の『Apex Legends』の最高ランクはマスターとかなりの上級者である。

ゲームプレイを通じて知識・経験を得るだけでなく、日本国内外で開催されるプロシーンをチェックしているとのことで、ゲーム内の環境やメタ(その時々で流行している戦術・動きのこと)にも明るく、さまざまな大会や企画でその知識を活かすことも多い。

その見識の高さとプレイ経験から、VTuberを主にした大会・企画ではもっぱらIGL役を務めて指揮を担っている。大会ごとにうまくいったり・いかなかったりと結果はさまざまだが、2023年4月15日に催された『VTuber最協決定戦 Ver.APEX LEGENDS Season5』では、ぶいすぽっ!の後輩・紫宮、ホロスターズ・緋崎ガンマのふたりとチーム「デカに9」を組み、みごと3位に導いている。

バトルロワイヤル系のゲームというと、とりあえず目に写った敵に向かって突撃・キルをしていくゲームのように思われる方もいるかもしれないが、IGL役は狭まっていくエリア・建物・地形などを見てどこに移動するかを考え、道中接敵した際にはどのように戦うかを味方に指示していくのがメインとなる。

神成も同じく、目先の敵を追いかけてキルを狙うのではなく、エリアを先取りして優位にゲームを進めていく動きを忠実に実行。しかも他チームからみると思いも寄らない場所に位置どってチャンピオンをとったこともある。

また前述の「デカに9」で初対面となった緋崎ガンマとは、お互いアッパーなテンションが共鳴。紫宮・緋崎のふざけ合いにツッコんだり、緋崎とともにボケあったりしながらチームを盛り上げていった。結果・過程ともに非常に面白く、さまざまな大会・企画に参加してきた彼女、そして神成のファンにとっても忘れられないチームとなったのだ。

先述したように神成は、如月と同じくeスポーツ観戦が趣味であり、特にFPSの海外チームの対戦も好きだったようだ。動画メディア・Signaterの企画で『Rainbow Six Siege』のレジェンドプレイヤー・Penguと話した彼女は、かつて『Rainbow Six Siege』をプレイしたことに始まり、Penguの現役時代や『Six Invitational 2018』を見ていたこと、当時彼が所属していたチームのグッズを海外から取り寄せていたことまで話している。

『Apex Legends』の公式大会「ALGS」も2020年の初回大会からずっとチェックしているようで、配信中には国内外さまざまなプレイヤー・著名ストリーマーについて話題にあげることもある。

そんな神成が観戦配信をおこなうようになったのは2023年5月『ALGS Split2 Regional Finals』からで、その後は日本チームが参加している「APAC North」にまつわる大会があれば欠かさず観戦配信をおこなっている。本格的に観戦配信をスタートして1年ほどが経つ現在では、徐々に彼女の観戦配信の注目度も高まりつつあるようだ。

先日開催された『Apex Legends Global Series (以下 ALGS) Year4 Split1 Playoffs』の観戦配信では、4日のあいだですこしずつ視聴者数が伸びていき、最終日には1万人を超える視聴者を集めたのだった。

また、さまざまな大会・企画を共にしていることもあってかFNATICやRIDDLEの『Apex Legends』部門に所属する選手とは距離感が近く、神成自身の性格やムードもあいまってお互いに軽口を叩きあう気安い間柄になっているようだ。特にRIDDLE所属のプロ選手・ゆきおとはチームを組んだこともあり、お互いにとんでもない悪口でじゃれ合っている。

国内外のチームをあくまでフラットに応援しつつ、必要以上にネガティブなことは口にしない。その場その場で起こったことを笑って楽しもうというスタンスで観戦を続ける神成の配信は、『Apex Legends』というゲームをスポーツのように楽しめる、まさにeスポーツの精神を感じられる場になっている。

「多くの人を巻き込んで大いに楽しんでいこう」というスタイル・本懐を感じられる神成の観戦配信は、もしかすれば彼女のパーソナリティを大いに感じ取れる配信なのかもしれない。今後も彼女の活動に注目すべきだろう。

■幼い振る舞いと、内側に秘める芯の強さを持つ新人・夜乃くろむ

そんな神成きゅぴのデビューから約3年後に加入した新人が、夜乃(やの)くろむである。2023年11月21日にSNSに初投稿、24日にYouTubeで初配信をしており、ちょうどデビューして半年ほどが経過したばかりの新人VTuber~バーチャルタレントである。

薄い藍色の長髪に、大きくキラキラと輝く瞳、手袋・ブーツは小さいベルトがいくつも施され、黒い薄手のシャツはボロボロでノースリーブ。ビジュアルを担当したイラストレーター・カンザリンの嗜好が「これでもか!」と詰め込まれたルックスは、デビューする前から大きな反響を呼んだ。

それと同じくらいに反響を呼んだのは、彼女のパーソナリティ・バイオグラフィ・デビューまでのエピソードだ。

配信を見てもらえれば分かるが、あまりにも甘すぎる彼女の声やトーンに「幼すぎる!」「子供みたい」という反応がリスナーや同僚からも相次いでいる。たしかに、笑い声は「キャハッ!キャハッ!」と聞こえて、まるで赤ちゃんのようである。

オーディションを受けて順調に試験を進めてデビューを飾った彼女だが、じつはプロジェクト内で初めて「条件付き合格」を告げられた人物だ。その条件とは、「『VALORANT』『Apex Legends』のランクを半年以内にダイヤモンド以上にする」というもの。

同作をどちらもプレイしている人であれば分かるかと思うが、そもそもゲーム性やプレイ感覚が大きく異なるふたつのタイトルで、多少ゲーム経験があったとはいえ「半年以内にランクをダイヤモンド以上にする」というのは、かなり高いハードルだ。それでもやり遂げたあたりに、まだまだ隠れたセンスがあるのかもと想像させられてしまう。

「すこし恥ずかしい話なんですけど、家があまり裕福ではなくて、バイトを3つ掛け持ちする生活をしていました。自分の時間もあまりなく、学生の頃からずっとそういう生活をしてきていた」

「ぶいすぽっ!の皆さんを初めて知ったとき、何よりも先に羨ましいと思った。同じ女の子なのにこんな人たちがいるんだと衝撃をうけた。ゲーム配信も今では仕事になるんだよって話を家族の中でしたとき、『ゲームが好きなんだし、やったらいいじゃん?』と何気なく言われたことがすごく響いて、オーディションに応募させていただいた」

デビュー配信でたどたどしく、しかし丁寧な言葉選びで語った彼女のバックグラウンドに心動かされたぶいすぽっ!ファンは多かっただろう。その後の配信でぶいすぽっ!の面接時を振り返り、このように話してもいる。

「意外と、物怖じしないことは重要かもね。面接のとき『最後に聞きたいことはありますか?』って言われるじゃん? 自分は『質問はないですけど、自分を採ったほうが良いと思います』って言った。なんでですか?と言われたので、『自分が素晴らしい人間だから!』って返した」

いひひ、と笑いながら話す彼女は、幼さすら感じられる声色、デビュー時からは多少ラフになった言葉選びで、このような含蓄のある言葉も残している。

「自分に自信がもてないって、本当に痛いほどよく分かるんだけどさ。自分の良いところなんて自分にしかわかんねぇし、もっと己のことを知っていきたいよね。自分でも自分のことを知らない人っていっぱいいる。でも、お前のことはお前が一番わかってんじゃね? じゃなかったら誰が分かるの? って感じじゃない?」

「みんな自分のことしか考えてないんだから、自分の良いところを見つけれるのも自分だし、自分を愛することができるのも結局自分しかいねーんだよ。だからLove Myself、自分を愛するだよ!」

■夜乃くろむと神成きゅぴの共通点ーーキラリと輝く才能を感じさせる「歌力」

先にも書いたように、夜乃くろむはデビュー時に際して『Apex Legend』『VALORANT』のランクをダイヤモンドまで上げるという“宿題”を課され、見事にクリアしてのデビューとなった。2作品それぞれでランクを上げていくことは相応に難しいわけだが、彼女自身ゲームに一切触れていなかったわけではない。

実は『Overwatch 2』を得意ゲームにあげており、過去にはサポートロールでマスターランクまで到達したことがあるとのこと。実際彼女の『Overwatch 2』配信を見ていると、サポートロールはもちろんのこと、どのロールも淀みなくプレイできているのがハッキリと分かる。

近年の流行りもあって『VALORANT』をプレイすることが多かったため、この半年間『Overwatch 2』をプレイする機会は少なかった。しかし、先日は配信で「ようやくランクマッチにいける!」とウキウキで話しながらプレイしており、今後はもっと増えていくのかもしれない。

ちなみに推しキャラクターとして同作品のゲンジをあげており、「ゲンジくん」と君づけで呼ぶだけでなく、「結婚したいと思ってる。同担拒否です」とキッパリ明言するほどの愛を示している。

自身の同期・紡木こかげも『Overwatch 2』をプレイすることがあるため、“くろこげ”の2人で『Overwatch 2』コラボ配信をする機会も近い内にありそうだ。

さて、今回の記事では神成きゅぴと夜乃くろむの2人を取り上げたが、なぜこの2名を選んだか。根強いぶいすぽっ!ファンの方であればこの2人の“とある共通点”がぱっと思い浮かぶかもしれない。滑舌・発声が子どものように聞こえる「バブちゃん(赤ちゃん)」とイジられる2人であること、くわえて歌が素晴らしいとファンから支持されていることだ。

神成はたびたび歌配信をしており、ボカロ楽曲やすこし古めのJ-POPなどを歌うことが多い。配信アーカイブを全体公開することはあまりなく、非公開またはメンバー限定公開へと切り替えることが多いので、ぜひリアルタイムでチェックしておきたい。

すこしザラついた声質と高めの声色がセンチメンタルな余韻を残すことが多く、荒々しく歌えばAdoのような迫力を、丁寧に歌えばやなぎなぎのような透き通った印象を受ける。ファンからの支持にも頷ける納得の声の良さである。

たびたび歌企画へのオファーが届くこともあり、ホロスターズ所属のアステル・レダの4周年記念3Dライブや『第一回 #Vtuber歌唱王』への出演など、もしかすれば今後も「神成きゅぴの歌」を求めてさまざまなオファーが届くかもしれない。

また夜乃も歌配信をしているのだが、大きな声を出して発声するため普段の話し声から印象がグッと変わり、声自体の細さ・掠れ具合が輪郭をもって感じられる。くわえて「洋楽をよく聞いていた」と本人が語るように、英語の発音が非常によく、洋楽を歌っていてもカタコトな英語には聞こえないレベルだ。

彼女の歌配信はほとんどがアカペラでの歌唱となっており、余計に彼女の声を楽しめるような形になっている。じつは彼女は体調が大きく変わりやすいようで、「伴奏ありだと息が続かないのでアカペラでしつれいします」と断りを入れている。

現状FPSを中心にしたゲームや配信で活動しているぶいすぽっ!メンバーだが、こうした音楽方面にはあまりスポットライトが当たっていない状況ではある。「e-Sportsの面白さを伝える」という同プロジェクトの方針を鑑みれば、「無理に歌を歌う必要がない」ともいえる。

とはいえ、VTuber~バーチャルタレントとして活動していて歌や音楽についてノータッチでいくというのは、ファンからするととても味気なく見えるだろう。こうした状況のなかで、たまに歌ってくれるからプレミアム感があり、ファンの心に深く刺さるというのがよく分かる。そんななかで、神成・夜乃の2人はFPSだけでなく、その歌にも期待がかけられてるといえよう。

(文=草野虹)

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