STARTO社の命運はSnowManに託されたか 『それスノ』での社名強調が沸騰 NHK「起用NG」打破を担う圧倒的好感度

Snow Man (C)ピンズバNEWS

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は先の4月10日から新事務所STARTO ENTERTAINMENTの新体制に移行したが、いまだ“STARTO社タレント”の名称は馴染んでいないところがある。

そんななか、5月24日放送のSnow Manの冠バラエティ番組『それSnow Manにやらせて下さい』(TBS系)では、彼らが在籍する「STARTO社」の名を強調する演出があり、話題沸騰となった。

この日の『それスノ』は、Snow Manとアーティストがダンス対決をする人気企画「ダンスノ完コピレボリューション」の2時間SP。「禁断の同門対決」と題して、STARTO社のKis-My-Ft2・千賀健永(33)、河合郁人(36)、SixTONES・ジェシー(27)、Travis Japan・宮近海斗(26)の4人が「STARTO ENTERTAINMENTチーム」として出演。会社の頭文字「S」をイメージした決めポーズつきで登場したのだ。

だが本人たちも新社名は馴染み切っていないようで、河合が「あんまり言うことではないと思うんだけど、めちゃくちゃ“STARTO ENTERTAINMENT”って言うの恥ずかしかった」と漏らし、ジェシーが「慣れてないですからね」と本音で返す場面もあった。

「23年9月にジャニー喜多川氏(享年87)の加害を事務所が認めて以降、テレビ番組では“ジャニーズ”の名前が基本的にNG状態になりました。その後、“ジャニーズ事務所”の名称も消滅。現状、バラエティや歌番組で事務所の話題が出る際は“ウチの事務所”とか“アイドル事務所”といった言葉で濁していますよね。

4月にSTARTO社の体制に移行してからもテレビで社名が強調されることは少なく、活字メディアでもまだまだ“旧ジャニーズの新事務所”などと併記することが多い。それだけに、『それスノ』でSTARTO社の社名を強調したことは、新しい展開でした」(女性誌編集者)

■5月に入ってからもNHKは「新規NG」

STARTO社を強調した『それスノ』には、

《バラエティで旧ジャニーズをきちんとSTARTOって表現してるの初めてみた》
《バラエティでこんなしっかりSTARTO ENTERTAINMENTって見たの初めてかもおもろwww》

といった声がX(旧ツイッター)にも多く寄せられている。

芸能プロ関係者は言う。

「STARTO社のグループ、タレントで圧倒的な人気と好感度を誇るSnow Man。イメージ抜群の彼らの冠番組、若年層の高い視聴率を誇る『それスノ』で、“もう旧ジャニーズではなくSTARTO社である”ということを強調したいところもあるのではないでしょうか。

STARTO社はSMILE-UP.とは別の会社として本格始動していますが、同社への逆風もまだまだ強い。特にNHKは2社が完全に分離できているのかを確信しておらず、5月22日も、STARTO社のタレントを新規起用しないことを発表していますからね」

NHKはジャニー氏の加害問題を重く受け止めて昨年末の『紅白歌合戦』に旧ジャニーズを起用しなかったほか、今年2月14日の定例会見では、旧ジャニーズのレギュラー8番組が春の改編で終了すること、新規出演の起用が当面ないことを発表。STARTO社の体制に移行してからも、「NG」の姿勢を貫いている。

5月22日の定例会見でもその姿勢は変わっておらず、稲葉延雄会長は「(被害者への補償などは)一定の進展はある」と評価しつつも、2社の経営分離や再発防止策に「ある程度の確信が得られた段階で新規の出演を考えていく」とコメントしている。

また、テレビ東京も4月25日の定例会見にて石川一郎社長は「前向きな評価はしております」としつつも、「世間の皆様が納得するものが出ないと、ハードルは超えられない」と、STARTO社タレントの新規出演見合わせを継続する姿勢を明らかにしている。

なお、テレ東ではSUPER EIGHTの『ありえへん∞世界』など、STARTO社タレントの番組は継続して放送されている。

「テレ東では中島健人さん(30)の7月期主演ドラマが決まっています。これはかなり以前から動いていたということなのか……いずれにせよこういった厳しい現状を打破する役割を、Snow Manに託されている感じもしますよね。

Snow Manは、『それスノ』の『ダンスノ完コピレボリューション』ではGENERATIONS・小森隼さん(28)やFANTASTICS・木村慧人さん(24)といったLDHのタレントやJO1の川尻蓮さん(27)など、旧ジャニーズ時代ではあり得なかった別事務所の男性グループとのコラボ企画を積極的に行なっています。そして今回は、STARTO社の名前を強調と。

Snow Manの9人はクリーンで、頑張り屋で好感度がとにかく高い。“旧ジャニーズとの決別”の象徴としては最高の存在であるのは間違いないでしょう。彼らとともに新時代へ――Snow ManへのSTARTO社の期待は大きそうですね」(前同)

大人気のSnow Manを顔役に前へ進むSTARTO社。その変化をNHKやテレ東も注視している。

© 株式会社双葉社