世羅のワングイ優勝 陸上女子3000メートルで自己ベスト 広島県高校総体

女子3000メートルで優勝した世羅のワングイ(中央)

【広島県高校総体・陸上(25日)】

 フィニッシュの瞬間、スタンドが「うおー」と沸いた。タイムレースで争われた女子3000メートルで、ローズ・ワングイ(世羅)が 8分50秒36の自己ベストで大会新を樹立して優勝。「めっちゃ暑かった。自己ベストが目標だったのでフルパワーで走った」と笑顔を見せた。

 快晴の日差しが照りつける中、桁違いのスピードで風のように駆けた。最初の1000メートルを2分52秒で入り、2000メートルは5分47秒で通過。ラスト1000メートルは「しんどかった」とややペースが落ちたものの、テレシア・ムッソーニ(世羅)が2019年にマークした県高校国際記録(8分51秒77)を更新した。同じ組で走った8着以下の19人を周回遅れにする快走だった。

 昨夏のインターハイはカリバ・カロライン(鹿児島・神村学園)に敗れて2位。「ことしはチャンピオンになる」とさわやかに誓った。

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