不思議体験集めた「遠野怪談」執筆 元協力隊員、小田切大輝さん

48話を収録した「遠野怪談」

 元遠野市地域おこし協力隊員で怪談師を名乗り活動する会社員小田切大輝さん(33)=大船渡市猪川町=は、竹書房のご当地怪談シリーズとして「遠野怪談」を執筆した。遠野市で集めた怖くて不思議な体験談156話から48話を厳選した。民俗にまつわる伝承が色濃く残る同市の「現代版遠野物語」として注目を集めそうだ。

 遠野物語に敬意を表した「願わくばこれらの話を語りて、今一度平地人を戦慄(せんりつ)せしめよ」の序文に始まり「魂の行方」「山と山神」など8章で構成。各章の終わりにはモンコ(おばけ)話を差し込んだ。

 文庫版223ページ。781円。遠野市の内田書店や花巻市のエムズエクスポ花巻店などで販売されている。

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